2019年のスーパーモンブランは豆乳葛と小豆入り、塩がアクセントの驚くお味~SATSUKIニューオータニ東京(赤坂見附)

モンブラン

例年夫婦で楽しみにしているホテルニューオータニSATSUKIの「スーパーモンブラン」、お持ち帰りも安心できる気候になった10月に入った週末買いに行ってきました。

SATSUKIに隣接したペストリーショップに買いに出かけたのは、土曜日の夕方4時すぎ。ガラスケースの中のケーキ類は、種類が少なくなっていましたが、「スーパーモンブラン」ほか、スーパーショートケーキほか数種類のケーキがまだ残っていました。

ケーキを買う時には、実際のケーキを見比べて選びたいもの、多くの種類からケーキを選びたいときには、午前中のうちに訪問するのが鉄則。今回は、所用があり伺う時間が遅くなりそうでしたので、午前中のうちに電話をしてお取り置きをお願いしておきました。

2019年の「スーパーモンブラン」のテーマは、「美味と健康」。元祖くず餅「船橋屋」の「くず餅乳酸菌」を使った「豆乳葛」が入っているとのこと。詳細はホテルホームページに紹介されています。

ホームページを見ていたら、ホールケーキだけでなく、カットケーキの予約もできるようになっているのを発見。事前決済が必要ですが、確実に入手したい場合は予約が安心ですね。

自宅までそっとお持ち帰りして・・・その日のうちにいただきました。

今回購入したのは、期間限定の「スーパーモンブラン」と通年販売されている「モンブラン」の2種類。夫婦それぞれ「スーパーモンブラン」をいただくにはボリュームがありすぎますが、半分では少々物足りない、そんな思いから、「モンブラン」も一緒に買ってきました。

箱の中には、ケーキが崩れないようしっかり詰め物がされ、保冷剤も一緒。プラスティックフォークまで入っていました。(店頭で聞かれなかったのですが、自宅でいただく分には、プラスティックフォークは不要。次回からは、不要の旨伝えなくてはと思いました。)

■ スーパーモンブラン(3,300円)

例年と同様、タルト台の上にボール型の形状、トップには白いパウダーがかかっています。この白いパウダー、普通の思考なら、砂糖!疑うことなどなかったのですが、いただいたときに想定外のお味がして、とても驚きました。(詳しくは後ほど)

トップのチョコレートプレートは4枚、毎年形と枚数が変わるので、一目見ていつのスーパーモンブランかが分かります。最初は金粉からスタートして、1枚、2枚・・・今年は4枚まで増えていました。

過去にいただいた「スーパーモンブラン」は旧ブログ「プリンセスマイラーの正しい休日の過ごし方」で紹介しています。

改めて過去の「スーパーモンブラン」を振り返ると、形も中身も少しずつ進化していることがわかりました。

最初に半分に切り分け断面の紹介から。

モンブランは、下から「リンツァー台」、「黒蜜あんこ」と「豆乳ホワイトガナッシュ」、「豆乳葛」、「アーモンドミルククリーム」と「栗の甘露煮」、「マロンペースト」の順に重ねられています。中央の栗の甘露煮は、もう半分の方に入ってしまったようで写真には写っていませんが確かに入っていました。

断面を見てわかる通り、このケーキはまさにマロンペーストを楽しむもの。メレンゲ+生クリームの上にマロンペーストが絞り出されたモンブランが主流になる中、ここまでマロンペーストがぎっしり詰まっているのは少数派、「スーパーモンブラン」ならではのものです。

最初に「マロンペースト」からいただいてみると、まさに栗そのもの、生クリームなどがほとんど入っていないのか、裏ごしされた栗は滑らかですが重みがあって栗を味わえるもの。説明では、「ホクホクとした食感」とありますが、ホクホクよりもしっとりした重みを感じます。甘みは栗の良さを活かすために最小限にしているのか、くどさがなくて◎、栗をしっかり楽しめます。

「マロンペースト」をいただいた時に何より驚いたのは、最初に塩味を舌で感じたこと。側面の「マロンペースト」の時には気が付かなかったのですが、トップの「マロンペースト」をいただいた時に強く塩味が伝わってきました。表面の白いパウダーは塩だったのです。

これまでの「スーパーモンブラン」でも隠し味に塩味が使われていましたが、今年ほど舌に強く感じられるのは初めて、とても驚く新鮮な味わいでした。ただ、表面全体に塩味があるのか、強い塩味が続き、徐々に辛く感じるようになりました。塩味のアクセントをつけるスイーツもありますが、好みは分かれるもの、今年の塩味の強さは個人的には苦手、もう少し控えめの方がよいように思いました。

「マロンペースト」の割合が多いモンブランですが、中の「アーモンドミルク」や「豆乳葛」と一緒にいただくと味わいが変わって楽しめます。妻は生クリームが苦手ですが、このモンブランに限っては「アーモンドミルククリーム」がもう少し多めですとさらに「マロンペースト」が楽しめるのではないかと思いました。

■ モンブラン(750円)

夫婦それぞれ「スーパーモンブラン」をいただく勇気がなかったので、もうひとつは、お味比べの意味合いも込めて、通年の取り扱いがある「モンブラン」にしました。

普通のモンブランはお椀をかぶせたような形、こちらもぎっしりとマロンペーストは盛られています。

半分に切って断面を確認。タルト台、生クリーム、栗の甘露煮、マロンペーストと重ねられています。マロンペーストが大半という点では、「スーパーモンブラン」と同じ構成です。

マロンペーストは、3種類の栗を組み合わせて栗の美味しさを引き出したものとのこと、「スーパーモンブラン」に比べるとお色が濃いめ、そして、洋酒が効いていて「まさにお菓子をいただいている」と感じるお味がします。「スーパーモンブラン」が「栗そのものをいただいている」と感じるのと比べ、「モンブラン」の方が、モンブランらしさを感じます。

ちなみに「モンブラン」トップの白いパウダーはパウダーシュガーで、塩味ではありませんでした。

タルト台はショコラ風味のお味、そして粗く刻まれた栗がたくさん入っているので、タルト台そのものも栗のケーキといった味わい、全体で栗を楽しんでいると感じました。

2つのモンブランのサイズを比べてみました。「スーパーモンブラン」だけを見ていると、「小さいかな?」と思ってしまうのですが、歴然とした違いがあります。

今回夫婦で分けていただきましたが、半分で充分と思えるほど、満喫できる大きさでした。

断面でも比べてみました。改めて、とちらも「マロンペースト」がたっぷりであることがよくわかります。色合いは例年ほど違いがなく、「モンブラン」の方が若干茶色が濃いくらいの違いでした。

「スーパーモンブラン」と「モンブラン」のどちらがお薦めかと聞かれれば、非常に微妙。栗らしさ、洋菓子らしさ、お値段のことまで含めて考えると「モンブラン」に軍配が上がるように思います。偶然ですが夫婦で意見は一致。「スーパーモンブラン」の栗の美味しさはよくわかりましたが、栗のお菓子を楽しむという観点で、両者に4倍ほどのお値段の差は感じられませんでした。

1,000円以下のモンブランで美味しいものを選びたいというとで考えるのであれば、断然、SATSUKIの「モンブラン」をお薦めしたいと思います。

そうは言っても、毎年どんなお味になるのか楽しみであるのは事実。来年も「スーパーモンブラン」を食べてしまうのだろうなとは思っています。

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