週末の買い物で神楽坂に行くと必ず目にするのは、とんかつの「あげつき」とぜいたく丼の「つじ半」の行列。食べたいなと思っても行列に並ぶことを考えると躊躇するもの。
ランチタイム開始前に神楽坂に出かけた週末、「つじ半」でお昼ごはんをいただきました。
つじ半は「ぜいたく丼」で有名なお店。いつも行列が絶えないことから人気が続いているのだと思います。そろそろ落ち着いても良いのにと思ってしまうほど、敷居の高いお店です。
行列に並ぶ間、スタッフからメニューを受け取り、食べるものを考えます。と言ってもこのお店は丼の1択。
久しぶりに伺いましたがメニューに変化はありません。松竹梅に特上の4種類。お値段が高くなるにつれ具材の種類が増えます。梅と松では2倍の価格差、梅と特上では3.5倍・・・悩んでしまいます。
メニュー選びに迷った方は、裏側に詳しい説明があります。基本の9種類の具材(まぐろ、中落ち、いか、数の子、きゅうり、つぶ貝、ミル貝、海老、いくら)に、かに、いくら、うにを増量することでお値段が変わります。
迷った方は、最初は梅(1,080円)をお薦め、充分な満足感があります。
開店15分前に行列に並び、最初の1巡目で入店できました。
カウンターに順番に座り、注文します。
最初に供されたのはワラサのお刺身。添えられているのは黄身醤油とのこと。後からでてくる丼にかけていただくものです。
厚めに切られたワラサは胡麻だれとわさびともにいただきます。そして、お刺身を2枚ほど残して最後にお茶漬けにして楽しむのがお作法です。
一緒に供されるのは、甘酢生姜。お寿司屋さんのガリに昆布とごまが入っていて、一味違うもの。これだけでもご飯がお代わりできると思うほどの美味しさです。
しばらくすると丼が供されました。
ご飯にはいりごまが散らされ、丼の中央にはうず高く積まれたお刺身が盛り付けられ、海苔が添えられています。
お刺身に先ほどの黄身醤油をかけていただきます。
数の子、ミル貝、いくら、きゅうりと色鮮やか、食欲をそそる色合いです。
中落ちのねっとりそしてコクのあるお味をベースにつぶ貝やミル貝の美味しが感じられるもの、時折数の子のパリッとした歯ごたえが心地よく、食が進みます。
ある程度食べ進んだところで、出汁をかけてもらいます。お刺身を残しても、食べきってしまってもどちらもよく好みに合わせてお茶漬けにします。
この時、ご飯を追加してもらうこともできますので、少なくなった時にはお代わりもお薦め。
夫はお刺身が少し残ったところに出汁をかけてもらいました。
ごまだれをまぶしたワラサを追加し、鯛茶漬けのようにしていただきます。熱々の出汁はそれだけで贅沢な美味しさ、さらにお刺身が加わり豪華です。
妻は、お刺身を最初にいただいてしまい、お代わりのご飯とワラサでシンプルなお茶漬けにして出汁を楽しみました。
メインのお刺身はもちろん、ご飯も出汁も美味しく、最後は心も体も温まるランチ。日本橋に比べて行列が短いことが多いので、行列が短い時にサクッと入店するのがポイント。また来たいと思うランチでした。
なお、同じビルの地下には、とんかつで有名な「あげつき」がありますので、行列に並ぶ際にはどちらのお店かを確認してから並ぶのが必須。行列の最後の方に「つじ半ですか?」と。
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