毎年9月の小布施旅行、2024年も新栗で作られる小布施堂「栗の点心 朱雀」を味わってきました。
その年の新栗の栗菓子を扱う初日「朱雀開き」、2024年は9月7日。今年も初日に「朱雀」をいただく機会に恵まれ、今年の栗を楽しんできました。
小布施堂本店の前には、大きな朱雀が掲げられ、その季節の到来を告げています。
中庭につながる玄関には、朱雀をいただくお客さんが集まり始めています。「朱雀」は事前予約制の運営、予約時間ごとに正面玄関に設けられた入場口から中に入ります。
今年も桝一客殿に宿泊しましたので、宿泊者特典で本宅2階で「朱雀」をいただきます。
入場口から入り、中庭を進んだところに建つ家屋が本宅です。
「朱雀」を提供する期間は多くのお客さんが訪れるため、特別な運営がされています。「朱雀」をいただける場所は、中庭のテントの下、または、本宅1階の和室、小布施堂本店内いずれか、予約時に席の場所を決めて手続きをします。
お天気の良い日は、中庭のテントの下が気持ち良い場所、涼しい風が抜けていきます。予約の時には当日のお天気がわからないので、選ぶのはなかなか難しいもの、初日は暑すぎない気候でしたので自然の風を感じられる席がぴったりでした。
本宅の1階は畳敷きの大広間、この席も両面の窓を開けると風が抜けて気持ちの良い場所でした。
1階には3間あり、座卓に座布団が用意され、お客さんの来場準備が整っていました。
ちょうど予約時間の合間の時間帯でどなたもおられない瞬間があり、写真を撮影させてもらいました。「朱雀」で賑わう小布施の喧騒を忘れてしまう静かな空間でした。
スタッフさんに案内されて、本宅の2階へあがりました。
本宅の2階も3間ある造り、1階に比べて座卓の数が少ないのでゆったりしています。
用意された席に腰を下ろすと、障子窓からはお庭の緑の木々が眺められます。
池のある立派な庭、手入れが行き届いててとても気持ちの良い場所です。
桝一客殿の宿泊者は、9時~14時までの間、好きな時間に「朱雀」をいただけます。事前に時間を決めておくのですが、同じ時間帯で4組利用できることや宿泊者の数が少ないことから、希望の時間が被ることはほぼありません。
案内された後、しばらくすると、「朱雀」が運ばれてきました。
「朱雀」には、「朱雀」提供初日「朱雀開き」のをお祝いする栗ようかんと栗を使った和菓子「奉書栗」も添えられています。
「朱雀」は栗の裏ごしをそのまま細く絞りだしたお菓子、栗そのものを味わうもの。
お祝いの栗ようかんが添えられるのはうれしいもの。お祝いしたくなります。
そうめんのような栗はもろく、崩れやすく食べにくいのですが、口いっぱいにほおばるなど贅沢な食べ方ができ、栗らしさを味わいました。
中央にあるのは甘味のある栗あん。外側の栗そのものを味わいつつ、栗あんの甘みを加えてさらに楽しむというもの「朱雀」ならでは。
一緒に供される香ばしいほうじ茶で口の中を整えながら「朱雀」の山をいただきました。暑い年は栗の甘味が増すといわれていますが、例年と違いはあまり感じられず、今年の栗もほっくりした食感でわずかに甘みを感じるもの、栗の香りはしっかりしており美味しいとおもいました。今年もいろいろな栗菓子が美味しく作られるものと思います。
この時期だけ味わえる「朱雀」をいただくことができとても幸せ、丁寧に作られた栗菓子をいただけることに感謝しながら時間を過ごしました。
小布施にある栗畑の栗の収穫はこれからが本番、徐々に色づき始めて栗が顔を出していました。
まだまだ青い栗も多くい時期でした。
直売所には艶やかな栗を見かけ、美しい栗に目を奪われてしまいました。
小布施堂では栗の和菓子も始まり、栗を満喫できる季節、しばらくの間は栗を満喫したいと思います。
昨年までの「朱雀」や小布施旅行の様子は以前のブログ記事で紹介していますので、よろしかったらご覧ください。↓
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