仁川からニューヨークまでのフライトは14時間のロングフライト、搭乗中の機内食サービスは2回。1回目の機内食はしっかりした内容のランチ、2回目の機内食は少し軽めの朝食がサービスされます。
どんな内容かアシアナ航空のホームページで予習しようと見てみたところ、韓国料理と洋食の2種類があると紹介されていたものの、具体的なメニューの掲載はなく、搭乗するまでメニューがわからない状態。最近は機内食の事前予約サービスを取り入れる航空会社が多くなってきている中、これからに期待。
離陸後ほどなくするとメニューが配られました。
メニュー
メニューは食事とドリンクの2冊構成。韓国語と英語表記、日本線ではないので、日本語表記はありません。
In-flight Bevareges
我が家はアルコールが苦手なので、シャンパン、ワインなどのページはざっと見るだけ。
メニューを見ていくと、シャンパン、白ワイン、
赤ワイン、デザートワインと続きます。
カクテルなどのほか、ソフトドリンク各種。エスプレッソマシンが搭載されている機材では、エスプレッソなどもいただけます。お茶類はティーパックでのサービスです。やはり、朝鮮人参茶があるのが特徴ですね。
食事メニュー
食事は、ランチ、朝食の2回のサービスを基本に、フライト途中の軽食という構成、そして選択肢は、韓国料理か洋食の2種類です。
韓国料理は、アシアナ航空自慢の機内食「牛カルビのサンパブ」
洋食メニューは、メイン3種類から選べ、搭乗した日の選択肢は、テンダーロインステーキ、おひょうのムニエル、鶏肉の甘辛煮込み(安東チムタク)。洋食といっても韓国料理のメインも選択できるのがアシアナらしさと思いました。
そしてフライト途中でいただける軽食にもアシアナらしいメニュー韓国ラーメンとキンパ(韓国のり巻き)のラインナップがあります。これを見て、ANAでも、稲荷寿司やおにぎりがあってもいいのにと思いました。
2回目の食事は、朝食の扱い。メニューは、ラタトイユクレープ、モッツァレラチーズオムレツ、マツタケ入りのお粥の3種類から選択、ここでも韓国料理のチョイスがあります。
ANAに搭乗すると、必ず和食の選択肢があるのと同じではありますが、いつもとは異なる航空会社のフライトに搭乗するのも楽しめると思いました。
いただいた機内食
最初の機内食サービス「ランチ」は、夫婦それぞれ別のもの、2回目の機内食サービス「朝食」は同じものをいただきました。
ランチ(洋食)
最初に夫がオーダーした洋食を紹介します。
テーブルクロスがひかれ、洋食用のセッティングがされました。
これからおいしいものがいただけと思うと、気持ちが高まります。
■ Canape Crab Vol-Au-Vents with Wasabi Aioli
カニのヴォル・オ・ヴァンワサビアイオリソース添え
最初から美しい盛り付けのお料理で驚きます。サクサクのパイ生地の中にはわさび和えの蟹、これがメインでもよいかなと思うほどの美味しさ。
■ Appetizer Grilled Octopus Salad with Cucumber, Paprika Salsa
グリルしたタコのサラダ、キュウリ、パプリカサルサ添え
新鮮な野菜が添えられたタコのサラダ、サルサとあったので辛いかと思ったのですが、赤い色はパプリカ、食べやすいお味。
■Bread フォカッチャ
■ Soup Mushroom Cream Soup
マッシュルームクリームスープ
とてもなめらかなマッシュルームスープ、パンと一緒にいただくと至福です。
■ Main Courses Grilled Beef Tenderloin Steak with Black Truffle
Served with Madeira Demi Glace Sauce, Mack Truffle, Asparagus, Pearl Onion, Korean Zucchini, Herb Roasted Cherry Tomato and Mashed Potato
牛テンダーロインステーキのグリル黒トリュフ添え
マデイラデミグラスソース、マックトリュフ、アスパラガス、パールオニオン、韓国ズッキーニ、ハーブローストチェリートマト、マッシュポテト
一番の楽しみだったメイン、マデラ酒の入った少し甘みのあるデミグラスソースがかかっています。テンダーロインでしたが、柔らかくて食べやすいもの。
赤みが残る焼き加減もよく美味しい。
■ Cheese Tête de Moine, Brie, Gorgonzola Piccante
テット・ドゥ・モワンヌ、ブリー、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ
食べられるかなと思ったものの、チーズも。香りの強いものもありますが、こちらも好み。
■ Dessert Fresh Fruit
フレッシュフルーツ
デザートはムースかフルーツの選択でしたが、ここまでたくさんのお料理をいただいたので、フルーツで食事を終えました。
ランチ(韓国料理)
妻は韓国料理を選びました。
■ Starter① Buckwheat Crepe with Chicken
鶏肉のそば粉クレープ巻き
韓国料理のカトラリーにはお手拭きがセットされています。この後の食事で手を使うものがあるためですが、細かい気遣いがあってうれしいもの。
そば粉のクレープはガレットを想像していましたが、柔らかいタイプ、ラップサンドをいただいているようなお味でした。
■ Starter② Kale Wraps stuffed with Korean Beef
牛肉のケール包み
スターターの2品目も巻物、ケールの葉で牛肉を包んだもの、ごま油の風味がよくケールの苦みも良い感じ。
■ Starter② Perilla Seeds Tarak Juk
タラクジュク(牛乳粥)
しその種が入った牛乳粥、初めていただくお料理、風邪を引いた時にいただくとよさそうな濃厚なお粥でした。
■ Main Course Korean Cuisine, ‘Grilled Beef Ribs Ssambap
韓国料理「牛カルビのサムバプ」
今回楽しみにしていたお料理「サムパプ」。アシアナ航空自慢の機内食、機内食協会のアワードで金賞を受賞したこともあるもの、美味しいとの評判を聞き食べてみたいとおもっていたものです。
メインは牛カルビの焼肉(プルコギ)、これを野菜で包んでいただくお料理です。プルコギは甘辛味でご飯によく合う味付け。
添えられているのは、ケランチム(茶碗蒸し)、
肉みそ、
白菜キムチ
そしてスープです。
いずれも韓国らしい小鉢です。
野菜のパッケージを開けると、いろいろな野菜が入っていました。
ケール、サンチュ、ごまの葉、白菜などの葉野菜と人参です。
「サムパプ」は包んでいただく食事のこと、野菜の上にご飯、プルコギ、肉みそなどを置き、巻いていただきます。
甘めのプルコギに肉みそやキムチの辛みが合わさって美味しい組み合わせ、噂通りの美味しさです。
特に肉みそは、ピーナッツ、くるみ、松の実などのペーストが入っていてコクのあるお味、濃厚な甘辛味噌でこれだけでご飯が食べられるという美味しさ、サムパプの中に入れると何でも美味しくなるような気がしました。
機内食でここまで新鮮な野菜をたっぷりいただけく経験は初めて、今までいただいた機内食の中で1,2を争う美味しさと思いました。
■ Dessert Mugwort Red Bean Paste Rice Cake and Sweet Walnut Cookie
ヨモギあんこ餅とクルミのクッキー
デザートは聞かれるのかなと思っていたところ、デフォルトでサーブされたのが、よもぎもちと胡桃の砂糖がけ。素朴な味わいですが、懐かしさの余りいただいてしまいました。
そのあと、ムースにするかフルーツにするか聞かれ、フルーツを選択。オレンジ、りんご、梨、ブルーベリーの組み合わせでした。
食後にはミルクティをいただきました。
フライト中の軽食
1回目の機内食が美味しく、夫婦ともにほぼ完食したお陰で、14時間余りのフライト中お腹がすくことはありませんでした。
機内が乾燥していてのどが渇いたこともあり、スナックはフルーツのみ。ランチの時とは違う組み合わせの盛り合わせでした。
周囲からは、ラーメンらしい香りが漂っていましたが・・・そそられることはありませんでした。
朝食(洋食)
到着3時間ほど前、少し早めに朝食サービスがはじまりました。
朝食の準備が始まった時にはまだアメリカ中央部あたり、シカゴに到達する前ですので、到着まではまだまだ時間があります。
夫婦ともに洋食を選択、パンのお供、ジャムとバターがセットされました。
■ Yogurt Mango Yogurt
マンゴーヨーグルト
最初にヨーグルトです。マンゴーソースが入っていました。
■ Fresh fruit
フレッシュフルーツ
オレンジ、メロン、リンゴ、パイナップルの組み合わせ、小さなポーションですがこれで充分です。
■ Mozzarella Cheese Omelet
Stuffed with Spinach, Mozzarella Cheese Served with Broccoli, Bacon, Herb Roasted Cherry Tomato and Mashed Potato
モッツァレラチーズオムレツ
ほうれん草、モッツァレラチーズを詰め、ブロッコリー、ベーコン、ハーブローストチェリートマト、マッシュポテトを添えて
メインはチーズオムレツを選びました。
想像よりも大きなサイズのもの、中にはたっぷりのチーズが入っているボリュームのある1品、朝ごはんとしては非常に食べ応えがありました。
■ Selection of Breakfast Bread Croissant, Maple Pecan Pastry, Potato Roll
クロワッサン、メープルピーカンペストリー、ポテトロール
パンは3種類、甘いパンはどうかなと思い、ロールとクロワッサンを選びました。ロールはごくごく普通、
クロワッサンはサクサクで美味しいもの、オムレツとの相性もよく、満足度の高い朝食になりました。
ここまでいただいた後、ちょっと甘いものが食べたくなり・・・
メープルピーカンのペストリーもお願いしました。1つでよかったのですが、CAさんは気を利かせて(?)2個サーブしてくださり・・・美味しいペストリーだったので、結局2個ともいただいてしまい、少々食べ過ぎました。
思いのほか美味しいパンでうれしい機内食でした。
機内食をいただいた後、ミルクティをいただきながらくつろいでいると、あっという間に着陸の時間になりました。JFKに行く途中、ニュージャージー州の海沿いを飛んでいると、眼下には超高級別荘地が見えました。海沿いの家には専用桟橋があり、船の所有ができるようになっている分譲地、ひとつひとつの区画も大きく、やはりアメリカだなと思いました。
座席の快適さ、機内食の美味しさともに非常に良かったと思うフライト、14時間のフライト時間にいちども退屈になることはなく、ぐっすり眠ることもできました。快適だからこそ短く感じられたのだと思います。
これだけ快適であれば、北米もソウル経由で行くというのも多いに「アリ」ではないかと思いました。アシアナ航空の魅力にもっと早く気が付いていればよかったと夫婦ともに思ったのでした。
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