ニューヨーク旅行の最後のフライトはソウル仁川から東京成田へのフライト、搭乗時刻までシンガポール航空「シルバークリスラウンジ」でくつろぎ、搭乗口へ向かいました。
ラウンジから搭乗口までの距離が想定以上に離れていて、搭乗口に到着した時点では、ビジネスクラスのお客さんは搭乗を終えた状態。搭乗待ちの行列はなく、そのまま搭乗券をかざして入ろうとすると、「ピンポン!」と鳴りゲートで足止め。
搭乗口で少し待つと、スタッフさんから新しい搭乗券が手渡されました。
手渡されたのは座席番号が変わったこの搭乗券、1列目のE,F席のもの、2階席から1階席に変更されていました。成田までのフライト機材は最新型のA380。A380の1階席は、「ビジネススイート」と呼ばれる旧ファーストクラスシートで帰国できるようです。
スタッフさんからは「ビジネススイートをお楽しみください」とのメッセージをいただき、夫婦で小さくガッツポーズ、喜んで搭乗しました。
「ビジネスクラス1-3列目はこちらから」の案内が輝いて見えました(笑)
「ビジネススイート」へのアップグレードの経緯などは、別記事で紹介しています↓
レイアウト
アシアナ航空では、2019年までファーストクラスのサービスがあり、A380の大型機材でファーストクラスとビジネスクラス、エコノミークラスの3クラス制の運行をしていました。その後ファーストクラスは廃止され、現在は、旧ファーストクラス席を「ビジネススイート」と呼び、ビジネスクラスと機内食などのサービスは同一であるものの、ゆったりとした心地よい座席と搭乗前に「ビジネススイートラウンジ(旧ファーストクラスラウンジ)」を提供するサービスを実施中。
1階席に「ビジネススイート」、2階席に「ビジネスクラス」を配置する構成でした。
1階席
1階席は前方に「ビジネススイート」が12席、後方にエコノミー席が配置されています。
2階席は、前方の半分が「ビジネスクラス」、後方が「エコノミークラス」と2階席に「ファーストクラス」を配置する航空会社が多い中、珍しい配置になっています。
「ビジネスクラス」は1列に2-2-2の6席配置、一方「ビジネススイート」は1-2-1の4席配置で1席1席が広くとられています。
座席
写真で見た通りのゆったりとした座席です。
窓際の席は、窓3つ分と前後の長さもしっかりとられています。
私たちの席は、中央の2人席の最前列。座席の周囲がしっかり囲まれていて、通路やほかの席からは見えにくい構造、プライベート感があります。
2席の間には間仕切りも立てられますので、1人の利用でもプライベート感は確保されるようになっています。四角いコンパートメントは、囲まれ感がある座席です。
各席の扉は食事サービスを終えた後であれば自由に閉められます。窓側のお客さんが扉をしめるとこのような状態、個室の扉を閉めると、完全に通路から見えなくなります。
ヘッド脇の棚に、機内誌と小さなタブレットが置かれています。このタブレットでは、座席の使い方の案内とコントロールボタンがあり、操作できるようになっています。
スクリーンをタッチするとコントロールメニューが表示され、
ボタンひとつで用途に応じたシートポジションにセットできます。
スクリーンは座席幅いっぱいと大型、とても見やすいのですが、座席との距離もあって遠い感じがします。
画面のコントローラーはひじ掛けの中に収納されているリモコンタイプ。
電源コンセントは、オットマンの下にあります。
となり席との間の部分に物入があり、手元で使うデジタル機器や充電セットなどを収納しておくことができます。
クローゼットは、通路側の壁にあり、ジャケットなどはこちらへ収納。
什器の機能は他社のファーストクラスとほぼ同じ仕様でアシアナらしさ的なものはありませんでした。
機内設備
各社のファーストクラスにはじめて搭乗した時には機内探検を少しだけしています。
2階席への階段
機体最前方に2階へ上がる階段があります。A380の機内にある「ラウンジ」は2階、ビジネススイートのお客様向けというよりもビジネスクラスのお客様向けに開放しているのでしょうか?
2階に上がるのも気が引け、見に行くことはしませんでした。
お手洗い
1枚の写真には納まりきらないくらい広いお手洗いです。洗面台の前にベンチがあり・・・
振り返ると窓がある縦長の構造、ベンチシートが続いています。
後ろ側にも鏡がありお化粧直しなどはこちらでできます。
さて、肝心のお手洗いはというと、
ベンチを持ち上げると登場します。最初、どこにあるのか、どうやって使うのかと一瞬迷いましたが、トイレットペーパーの位置から察しました。
アメニティはロクシタン、歯ブラシなども置かれていました。
お手洗いの内装は、各社の個性が出るところ、床、シートの色合いなどこだわりがあるもの、アシアナ航空はシンプルな雰囲気でした。
アメニティ
写真撮影を失念しましたが、用意されていたのはスリッパとヘッドフォンのみ。短距離路線ですので、いわゆるアメニティポーチはありません。そして、ブランケットもなく、リクエストベースでした。
参考までに往路のものはこちら、復路も同じものでした。
機内食
ソウルから成田までのフライトは、2時間ほどの飛行時間、機内食のサービスは1回です。
配られたメニューを見ると、選択肢は洋食(チキンステーキ)か韓国食(栄養サムパプ)の2種類。短時間のフライトですので、トレーにセットされた状態で配られる食事です。
いつもなら、夫婦で別のものを注文するのですが、往路で妻が食べた「栄養サムパプ」がとても美味しかったことを夫に伝えていたため、夫婦ともに韓国食を選択しました。
韓国食(栄養サムパプ)
ほどなく食事が運ばれてきました。
トレーに韓国食がセットされた状態で運ばれてきました。トレーが小さく見えるほど広いテーブル、座席から離れていると食べにくいので、テーブルや座席の位置を調整していただきます。(調節しなければならないほど、縦に長いエリアが割り当てられています)
往路で美味しかった機内食は、これ!野菜でプルコギなどを巻いて食べることのおいしさにはまりました。
甘めのたれで味付けされたプルコギ、適度に脂が入っていて美味しいもの。
薄味のスープに、サムジャン、そして、
白菜キムチとフルーツです。
プルコギそのものが美味しいのはもちろん、つけ味噌のサムジャンがとにかく美味しい。松の実やクルミ、ピーナッツをすりおろして味噌にしたもの、これだけをいただいてもよいと思うくらい。
新鮮な野菜も用意されています。
サンチュ、ゴマの葉、白菜、ケール、ニンジンなど味わいの異なる葉物が入っているのがよい点。
プルコギ、ご飯、キムチなどを一緒に入れて巻いていただきます。
ひとつひとつの食材が美味しいのですが、組み合わせると美味しさの相乗効果が得られる・・・不思議なおいしさのもの、帰りのフライトでも満喫させてもらいました。
食後にはミルクティをいただきました。
食事を終えるともう日本上空近く、よい座席で美味しい食事をいただいていると時間がたつのは早く感じます。
残りの時間は写真の整理などをして過ごし、途中でカフェラテを作ってもらいました。アシアナ航空の一部機材ではエスプレッソマシンを搭載、機内でもエスプレッソがいただけます。
さすがにラテアートはありませんが、美味しいエスプレッソがいただけ、最後まで心地よいサービスのフライトでした。
最後のフライトが快適だと旅行全体の印象がよくなるもの。
「ビジネススイート」へは有償でのアップグレードが可能ですが、私たちの購入した航空券の予約クラスはアップグレート申し込みができないものでした。有償でもよいのでアップしたいと思っていたとこと、思いがけずアップしてもらえとてもありがたく感じました。
これをきっかけに、アシアナ航空の利用が増えてしまいそうな気配。ANAでの修行も快適ですが、アシアナ航空などスターアライアンス各社のフライトには別の魅力があると今回よくわかりました。各社のサービスをバランスよく利用しながら、来年度もダイアモンド維持を目指して搭乗したいと考えています。
1か月近くに渡ったニューヨーク旅行記もこの記事で最後です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
2024年9月ニューヨーク旅行の全記事は、旅行記でスケジュールとともにまとめて紹介しています。↓
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