数年前、山椒の効いた麻婆豆腐や担々麺にはまっていた時期がありましたが、最近はご無沙汰ぎみ。神保町に美味しい担々麺があると聞き、土曜日のランチで行ってきました。「成都正宗担々麺つじ田」です。
つけ麺で有名なつじ田が経営している担々麺の専門店とのこと。ちょっと期待が高まります。
担々麺のメニューは2種類、
● 胡麻の芳香な香りに旨味とコクの味わいがある「正宗式」
● 麻辣のストレートな辛味とキレの味わいがある「成都式」
があり、それぞれ、汁あり、汁なしが選べます。
担々麺以外には、ご飯とスープが付いた「麻婆豆腐セット」もあり、雲林房など担々麺専門店と同じようなメニュー構成です。
入店するとスタッフから、先に食券を購入する方式である旨の説明を受け、食券を購入しました。
食券を購入し、スタッフに食券を渡す時に、痺れ「麻」と辛さ「辣」のレベルを選びます。
標準は「Level3」とのこと、「相当辛めです」との案内があり、迷ったのですが、お薦めされた標準の痺れと辛さにしておきました。
カウンター席12席の店内、スタッフに案内された席に座って、お料理が来るのを待ちます。カウンターの目の前には、紙エプロンとティッシュの用意があることなど、お店でのお作法が書かれていました。
担々麺を食べ終えた後の、〆の替えめしの案内も。担々麺をいただいた後、残ったソースがもったいなく思うもの、お腹の具合を見てから考えることにしました。
カウンターの上には、味付けが足りない時のタレと山椒が用意されています。一緒に置かれている「酢」はかけると辛みが抑えられるとのこと、辛みが強い時に試してみようかと思います。
その他、レンゲも2種類、汁の中の具を取り出す「穴あき」とスープを飲むための「穴なし」。肉みそが最後まで楽しめるようになっています。
■ 成都式 汁なし担々麺(900円)
夫は辛みをストレートに楽しめる「成都式」。真っ赤な油のソースはまさに辛そう。痺れを効かせるよう山椒も振りかけられています。
具材は、肉みその他、キュウリ、ピーナッツ、搾菜といった組み合わせです。
もちっとした食感の太麺に辣油がしっかりまぶされる担々麺、最初に辛みを感じ、その後タレのうまみが広がります。
■ 正宗式 汁なし担々麺(900円)
妻は胡麻のコクを楽しみたく「正宗式」にしました。タレは辛みの赤ではありますが、練り胡麻が多いのかとろっとしています。「成都式」には刻み胡瓜が乗っていましたが、「正宗式」はネギが乗っています。そのほかの具材は共通です。
もっちりした太麺、山椒の粉も見えます。
最初にタレの味見をしてみると、濃厚で甘みのあるもの、辛みよりも先に濃厚さを感じ、その後じわっと辛みを感じるようになります。とろみの具合がよく、とても美味しい、コクが強くて飽きるかなと思ったのですが、美味しさが勝り、最後まで美味しくいただけました。
■ 小麻婆飯(300円)
麻婆豆腐の味見もしてみたくなり、夫婦でひとつだけオーダーしました。
唐辛子が乗っていて、痺れよりも辛みが強く感じられるもの、ご飯をたくさんほおばりたいと思うほど強烈な辛さ、寒い時期でも汗をかいてしまいます。あまりに本格的で夫婦でにんまりするくらい、辛みが苦手な方は恐らく食べられないのでは思う強さでした。
ご飯を先ほどの担々麺のタレに少し投入していただいてみると、また違った美味しさ、タレはご飯にもよく合います。担々麺も小麻婆飯も結構なボリュームがあるので、〆の替え飯までは食べられなかったのですが、残ったタレはぜひご飯で味わってほしいと思いました。
辛みと痺れの標準は「Level3」とのことでしたが、辛い・痺れに強い方でないと食べられない強さ、一般的な標準レベルとは異なる、マニア向けの指標、辛みや痺れにさほど強くない方は、注文の時のレベルに注意することをお薦めします。痺れが足りなかったら、カウンターに置かれた山椒を追加して振りかければよいと思うので、くれぐれもお気を付けください。
九段下~神保町~小川町周辺では、痺れを効かせた麻婆豆腐や担々麺で有名なお店が何店があり、いずれも美味しく、辛み・痺れ好きの方には楽しい場所と思います。次回は汁ありを試してみようかと思います。
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