例年、人間ドックを受診して健康チェックをしていますが、今年は、久しぶりに大腸内視鏡検査も受けました。初めて大腸内視鏡検査を受けたのは3年前、今回は人生2回目の受検です。
アラフィフになったら定期的な大腸内視鏡検査をしておくのがよいと夫に勧められて受検したもの。1回目は負担なく受検でしたので、今回も大丈夫だろうと気軽な気持ちで受検の申込をしました。
病院選び
前回の内視鏡検査は、夫のお勧めだった代々木にある「田坂記念クリニック」、2回目はどうしようかと迷いましたが、初めて内視鏡検査が比較的スムースに終わったので、同じクリニックにしました。
内視鏡検査の技術に定評があること、自宅からほど近く行きやすい場所であること、鎮静剤を使った検査が受けらることなどがこの病院を選んだ理由です。
検査の前には、下剤を服用して前措置が必要になりますが、自宅でしてから病院に向かう際に病院と自宅の距離は非常に重要、できる限り短時間で病院に行ける場所にあるクリニックを選ぶのをお勧めします。
受診から検査説明まで
今回の検査は自覚症状があっての受検、最初に病院に電話をかけて自覚症状と検査を受けたい旨相談し、予約をしてから病院に向かいました。
最初に通常の診察を受けますが、その結果により検査を受けるかどうかが決まります。自覚症状と診察の結果、大腸内視鏡検査をすることになりました。
なお、診察の結果、検査をすることになれば「保険適用」、そのほか、健康状態確認のための検査の場合は「自費」での受検になります。
診察の後は、検査日の予約の後、看護師さんから検査内容と当日までの注意事項が記載された書類を前に説明。前回の検査の時の状況を勘案してか、今回は水薬が追加され前措置で飲む薬が増えました。
検査前の注意事項は前回と変わらず、
- 毎日お通じがない人は、2-3日前から便秘薬を飲んでリズムを作っておくこと
- 検査前日は、消化の良いものしか食べられないこと
- 前日夜に薬を服用、そして、当日朝は絶食の上、さらに薬を服用すること
- 当日は腸管洗浄剤の効果が確認できてから検査になること
というもの。消化の良いものの例示を見ると、素うどん、おかゆ、食パン、豆腐野菜などに限られ、繊維質の多い食材は厳禁、寂しい食事になります。
この他、検査でポリープが発見された時にそのまま切除するを選んだので、切除した場合の注意事項の説明もありました。ポリープが見つかったらその場で処置をしてもらった方が、また内視鏡を体内に入れる必要がなくてよいかなと選択したものの、注意事項が多くて少し驚き。
ただ静かに過ごしていればよいので、さほど心配はいらないと思いました。
説明を終えると、検査キット一式が渡され、大きな包みを抱えて帰宅しました。
検査前日
朝から言いつけを守って、白い食品ばかりを摂取。野菜が食べられないのは、やはりつらい。前日の食事は・・・
朝食:ごはんのみ。おかずは塩だけと寂しいもの。
昼食:塩むすびを会社に持参
夕食:素うどん+豆腐。夜も素うどんではあまりに寂しいので、豆腐入りに。
1日中白い食品ばかり食べて過ごしていましたが、仕事をしてなかったら我慢できなかったかもと思うほどつらい食事・・・検査のためには致し方ありません。
そして、20時になったら、
検査前処理用の下剤「マグコロール」を服用します。袋の中には粉薬が入っていて、200mlの水に溶かして飲みます。グレープフルーツ風味で塩味が強めのポカリスエットのようなお味、想像よりも飲みやすく、グイッと飲み干せて、ホッとしました。
さらに22時になったら「ラキソベロン」を水に溶かして飲みます。こちらも飲みやすいお味で一安心。この日は早めに休みました。
検査当日
昨晩の夕食は19時までに食べ終えなければらなかったので、早朝からお腹がなるほどの空腹。この後、検査が終わる夕方まで何も食べられません(泣)水分は自由に摂取できるのだけが有難いことでしょうか。
検査当日は、検査を受ける午後までの間、薬と水で合計3リットルの水分を摂取する必要があります。
最初に飲むのは、錠剤の「ガスコン」。そして、白い粉末の腸管洗浄剤「モビプレップ」。
「モビレップ」は、袋に書かれた説明に従って、袋に水を注ぎ、A剤、B剤を混ぜて水に溶かし飲み薬作るもの。厚手の袋に入っているのは、水を注ぐためでした。
2リットルの薬が完成です。2時間位かけて、この薬のほか、1リットル程度の水かお茶を飲んでいきます。(ポカリスエットのペットボトルに入っているのは、水です。計量して置いておかないとどのくらいのんだのかわからなくなってしまいますので・・・)
改めてこの袋を見ると、威力を感じる水分の多さ、こんなにたくさんの水を取ることはほぼないため、「飲めるのだろうか・・・」と不安になります。
内服方法は、15分おきに薬をコップ2杯、水(またはお茶)をコップ1杯を飲むことの繰り返し。薬の味は、昨晩の「マグコロール」よりも薄めのグレープフルーツ風味のスポーツドリンク。とても飲みやすいのとおなかが空いているので、最初は余裕で飲み干せたのですが・・・1時間ほどしたところで気分が悪くなりペースダウン。
途中、薬と水分の摂取量とお通じの回数を記録。2時間かけて薬と水分を摂取しなければならなかったのですが、途中で気持ち悪くなり・・・電話をかけて医師の指示を仰いて中断。
そこまでの接種量とお通じの状態を説明して、服薬は終了。検査の時間まで安静にして過ごして、体調を整え、病院に向かいました。
検査の病院に行く途中の状態が心配でしたが、大きな体調の変化なく、緊急事態に見舞われることもないまま病院に到着、ほっとしました。
病院での検査
予約時間に病院に到着すると、検査方法の案内があり、検査着にお着替え。検査着は不織布のような素材でディスポーザブルのもの、検査しやすい形になっている下着をはき、裾の長い上着とズボンの検査着を着用しました。
コロナ感染症の対応はきちんとされていて、共用するものはなし。検査着で肌寒い時には、ひざ掛けを貸していただけたのですが、今は貸出なし。その代わり、購入できるひざ掛けがあり、必要な方は購入する方式になっていました。
その後、検査待合室で待っていると、名前を呼ばれて検査室へ移動し検査開始です。
最初に名前、生年月日を確認された後、検査台に横になり、点滴で鎮静剤が入れられ・・・以降はぼんやりとした記憶しかありません。所要時間は15-20分位だったのでしょうか、検査の最中は遠くで話し声が聞こえているような感覚しかなく、痛みや苦しさはなく検査終了。
終了後は、検査台に横たわったまま、リカバリールームに運ばれ、そこで鎮静剤が切れるまで1時間程度休息。頃合いを見て、看護師さんから声をかけられて、様子を確認。意識がしっかりしていることが分かると、解放、着替えて自宅に帰ることができます。
その後、検査結果の説明が医師からあり、会計を済ませて検査終了。14時半に病院へ入って、会計が終了したのは16時半。一連の検査から結果説明、会計で、所要時間は2時間くらいでした。
結果と費用
自覚症状があって心配だった検査結果は今回も「問題なし!」。医師からは検査中に撮影した大腸の写真を見せながら丁寧に状態を説明してもらえました。こちらからの質問にも丁寧応えてくださったので結果をみて一安心、取り越し苦労だったようです。
体調に不安を感じたまま過ごしているよりも、検査しておけば安心して過ごせるもの、「検査してよかった、安心した」と思いました。
今回の検査は保険適用で3割の自己負担、8,510円でした。この費用で安心感が得られるのであればさほど負担感はありません。
(内訳)
◆ 初診料、前措置の薬代 2,350円
◆ 再診料、検査費用 5,610円
◆ 検査着 550円
内視鏡検査に詳しい夫の話によれば、40代以上になったら、大腸内視鏡検査を3-5年に1度程度しておくのがよいとのこと。毎年人間ドックの受診を続けていますが、大腸内視鏡や消化器内視鏡検査は心と体の負担があるもの。そうはいっても、安心料と思って、内視鏡検査をしておこうと思っています。
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