【2023年9月宿泊】湯田中渋温泉郷安代温泉「安代館」宿泊記(3)信州牛ステーキはとろける美味しさ、連泊でも飽きずに楽しめるお料理に配慮あり

宿泊記

安代温泉にある「安代館」でいただいた夕食、朝食を紹介します。旅館と温泉の様子は別記事で紹介しています。

旅館の食事と言えば部屋食、最近はバイキングプランなど食事は専用の会場でという運営スタイルの旅館も出てきましたが、「安代館」では、部屋食が健在。

夕食は部屋に運んでもらう部屋食、朝食は1階大広間の朝食会場でいただくというハイブリットな運営。朝はゆっくり部屋で休みたい、食事の前に部屋を片付けるのは面倒と思う方が多いと思いますので、朝食が別会場に準備されるというのは、有難いサービス。朝食も部屋でを希望する場合は、追加料金(1,100円/人)で部屋食に変更することもできます。

以下、2連泊でいただいたお料理を紹介します。

予約していたのは「基本プラン」のお食事。一番人気があるのは、信州牛のステーキを付けるプランで口コミでも肉質の良さが評判ですが、旅館の夕食は往々にして品数が多くて食べきれないので、オプションは付けずに予約しました。

1泊目夕食

私たちが宿泊した日は、お客さんが少ない日で空いている部屋があったため、夕食は自分の部屋でなく、隣の部屋に用意してくださいました。夕食前に部屋の中を片付けたりする必要がなかったのは有難い配慮、2日目も同様に別の部屋で夕食をいただきました。

最初に用意されていたお料理はこちらの5品。中央に見える豚の豆乳鍋は2人前。それ以外は個別盛りのお料理です。

女将さんから「焼物は焼き立てをお持ちしますので、最初はこちらをお召し上がりください」と案内があり食事を始めました。

食前酒にと梅酒を用意してくださいました。わが家がアルコール苦手であることをが伝わっていたためか、梅酒を少し薄めて飲みやすくしてくださっていました。

以下簡単にお料理の紹介です。

■ わらびの卵とじ

甘い醤油味に仕立てたもの。ごはんが恋しくなるお味です。

■ 豚肉豆乳鍋

美味しかったのがこのお鍋。溶ける豚肉の脂身が美味しく、豆乳のコクと相まって出汁までいただいてしまいました。

■お造り(馬刺し、鯉のあらい、ます)

この地域では、馬肉と鯉を食べる習慣があるとのこと。いずれも新鮮、臭みなく驚きました。

■ 鶏肉とふきのとうの煮もの

ご飯のおかずにぴったりのふきのとう。少々癖がありますが、佃煮風にするのもよいですね。

■ こごみ 一味マヨネーズ

久しぶりにこごみを見ました。ここまでが最初に用意されていたお料理、これらをいただいていると、焼き物が運ばれてきました。

■ 山女魚の塩焼き

立派な大きさの山女魚、さっぱりしたお味、肉厚で食べ応えがあります。

■ 信州牛のステーキ

わずかですが、ステーキもありました。この牛肉とても柔らかくてびっくり。ここまで美味しい牛肉をいただいたのは久しぶりでした。

■ 山菜の炊き込みご飯

ご飯は炊き込みご飯。わらびと油揚げが入っていました。

■ デザート

チーズケーキに添えられているのは柿に見えますが、桃のワッサー。果肉が固めでさっぱりしたお味で食後にぴったりでした。

1泊目朝食

朝食は朝8時から。朝食会場に出向くと一人一人のお膳の上にお料理が並んでいました。

朝から品数が多くうれしくなります。

ご飯はおひつに用意されていたほか、納豆があるのを見つけました。

■ 豚肉鍋

朝からお鍋とは豪華、豚の薄切りと白菜、えのきなどが入ったもの。昨晩いただいた豆乳鍋と同様、豚肉が美味しいもの。

■ サラダ

ハムとトマトが添えられた千切りきゃべつのサラダです。

■ ししゃも

子持ちのししゃもはお腹の中にぎっしり卵が詰まっていました。

■ きゅうりの梅和え

小鉢の品数が多いのがうれしい点、野菜も多くバランスが良いお食事です。

■ 田作り

甘辛く煮付けた田作りをいただくのは久しぶり。自宅ではこういったものを作ることがないので、旅館ならでは。

この他、温泉たまご、納豆、味付け海苔、香の物、味噌汁があり品数充分。

特に美味しかったのは、お味噌汁。具材は、根曲がり竹に鯖缶、卵が入ったもの。シャキシャキ食感の根曲がり竹に鯖缶の出汁が加わるとこんなに美味しくなるのかという意外な組み合わせのもの。2日連続でいただいたのですが、あまりの美味しさにお代わりが欲しくなってしまったくらい。(実際にはしませんでしたが・・・)

■ ヨーグルト

和食の朝食ですが、ヨーグルト付き。発酵食品は多く体によさそうなお食事でした。

2泊目夕食

2日目も基本コースですが、女将さんから「連泊でいらっしゃるので、お料理ができる限り配慮しますね」と、前日とは違うお料理を用意してくださいました。

夕食の準備ができた旨ご連絡をいただき、部屋に向かうと、昨日とは違うお料理が用意されていました。

前菜は和洋折衷。トマトのガスパチョ、コーンのムースと洋のお料理があると思えば、わさび菜やえびほたて、など和のお料理の組み合わせ。洋食の修業をされた息子さんが作られたものとのこと。

お造りはお魚の種類が変わっています。

小さなお鍋は、鴨鍋。

わずかでも汁物があるとうれしいもの。暑い時期でしたが、鍋は年中美味しいものと思いました。

このほか、冬瓜のそぼろあんかけ、モロッコいんげんの胡麻和えなど、野菜料理が中心。これだけ品数があるとうれしいもの。

最初に用意されていたものをいただいていると、温かいお料理が運ばれてきました。

2日目は鮎の塩焼き。肉厚で食べるところがたくさん鮎、久しぶりにいただきました。

茶碗蒸しは具だくさん。

2日目もわずかですがステーキがあり、ここまでで相当の分量、すべていただくのが大変なほどの満腹感でした。

デザートは、ジェラートにぶどう、もも。ジェラートは息子さんの手作り。最後までの美味しいものばかりで、大満足の夕食でした。

2泊目朝食

翌日の朝も大広間での朝食です。

流石に朝ごはんは同じメニューかと思っていたら、ここにも配慮がありました。

お鍋の中に入っていたのは、湯豆腐。本当に申し訳ないと思うくらい配慮していただいていました。

2日目の焼き魚は鮭。適度な塩加減でご飯が進みます。

さらに美味しかったのは、「やたら」という漬物。大根、なす、みょうがの味噌漬けなのですが、やたらご飯が進むからということで名付けられたのだと女将さんが勧めてくださいました。

少し濃いめの味付けということもあり、ご飯が進むもの。これだけ朝ごはんのおかずがあるとご飯を進ませる必要はないのですが、やはり美味しいのしっかり食べてしまいました。

食事の後は、ロビーでコーヒーのサービスがあり、毎日美味しくいただきました。


基本コースでお願いしても食べきれないほどの品数があり、オプションを付けなくても充分でした。連泊したお陰で、いろいろな種類のお料理がいただけたのがありがたく、毎日朝晩ともうれしい食事の時間になりました。

とても家庭的な旅館、新しさはありませんが女将の接客と息子さんが作るお食事は安代館ならではのサービス、美味しいお料理とゆっくりできる温泉、女将のつかず離れずの接客ととても快適な滞在でした。

小布施に行く前後に温泉の時には、ぜひまた泊りたいと思う宿です。お世話になりました。


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