「桝一客殿」に宿泊した翌日、朝ごはんはレストラン「傘風楼」でいただきました。
「かいわいず」は、チェックインのときにいただいた施設の案内図。小布施堂内の施設の場所と営業時間が書かれているもの。
「傘風楼」は②の位置にあるイタリアンレストラン、滞在していたときは、コロナウィルス感染拡大防止の観点で営業時間が短縮されており、お食事は朝食の時間帯のみ、その他の時間帯は営業されていませんでした。
「桝一客殿」の建物から出て、北斎館の向かいにある「傘風楼」へ。早朝の小布施は歩く人がいなくてとても静か。
レストランの入り口から中に入ると、スタッフから名前を呼ばれる出迎えを受けました。おそらく、「桝一客殿」の建物を出た時にフロントにいらしたスタッフがレストランに連絡を入れていたのだと思いますが、名前を呼ばれるとと、歓迎されている感じがしていいものですね。
案内された席は敷地の緑が見える窓際のボックス席、囲まれているのでとても静か、プライベート感があります。
朝食は、ヨーグルト、スープ、パン、ジャムのほか、卵料理と飲み物を選ぶ形。
卵料理は、フリタータ(イタリアンオムレツ)、スクランブルエッグ、エッグ・ベネディクト、プレーンオムレツ、目玉焼きから選べます。スタッフからは「卵は1個で作ることもできますよ」と丁寧な案内がありました。
せっかくなので、いつもの通り、別々のお料理を選んでオーダーしました。
飲み物は、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、カップチーノ、小布施牛乳、小布施産りんごジュースから選べます。いろいろな飲み物を試したく、「2種類選んでもよいですか」とお聞きしたところ、「何種類でもいいですよ」とのこと。お言葉に甘えて、りんごジュースと小布施牛乳をいただきました。
りんごジュースは透明なものと思っていたのですが、オレンジジュースのような色合いのものでちょっとびっくり、りんごの品種により色合いが異なると知りました。柔らかい甘みのりんごジュースは美味しい、お代わりしたくなるお味です。
■ スープ
じゃがいもの冷たいスープ、ビシソワーズです。
■ ヨーグルト
自家製のヨーグルトは酸味少な目で食べやすいお味、オレンジの甘味だけで充分。
■ サラダ
新鮮野菜のサラダはシャキシャキ。フレンチドレッシングのみで野菜の美味しさを味わえるもの。
■ パン
最も美味しいと思ったのはこのパンバスケット。オーブンで温められた4種類のパンが運ばれてきた瞬間、パンの美味しそうな香りが漂い、幸せなひと時。
食パン、クルミのパン、バゲット、スコーンのいずれも焼き立て、なのが良い点。何もつけなくても美味しく食べられるパン、素材そのものの味が良いからなのだと思います。
ジャムとバターにあったので、食パンに付けてみるとまた楽しく、4種類のパンでは足りないと思ってしまうほど。
■ 卵料理(エッグ・ベネディクト)
妻はエッグ・ベネディクトをいただきました。オランデーズソース少な目でオーダーしたもの、この位が妻には良いバランスです。ロースハムも自家製とのこと、ボイルで余分な脂が落ちているのがよく、パン、サラダと一緒に合わせていただくのが美味しいと思いました。
卵にナイフを入れると卵の黄身が流れ出しました。もう少し黄身が硬めのものが好み、柔らかい黄身はパンについていただきました。
■ 卵料理(フリタータ)
夫婦にとってフリタータと言えば、ユナイテッド航空の機内食メニューの定番を思い出しますが、「傘風楼」のものは、トマトやブロッコリーがたっぷり入りトマトソースもトマトの果肉が感じられる全くの別物。
具沢山のオムレツに夫は美味しそうに食べていました。
卵料理を食べ終えると、デザート。
パンバスケットの中にあったスコーンをデザート代わりに。しっかり腹割れしたスコーンはトラディショナルなお味、先ほどのジャムを付けいただくのがちょうどよいお味、これ美味しいです。
食後にカップチーノをお願いしたところ、ラテアートが施されて供されました。クリーミーなミルクに濃厚なエスプレッソ、デザートに合わせるにはぴったりです。
夫はコーヒーをいただきながら、食後にのんびり過ごしました。
お客さんが少ない時期だったからか、私たちが滞在した時間帯にはもう一組いらしただけでとても静かで落ち着いた雰囲気、緑を眺めながら食後の余韻を楽しみました。
食事を終えても、小布施の町は静まり返っていました。観光客が動き始めるのはこれから。静かな小布施の町をしばらく散策してから「桝一客殿」に戻りました。
朝食と言えば、ブッフェがいいなと思っていましたが、静かな席で運ばれてくるお料理をいただくのはよいもの、ひとつひとつの食材が美味しいからこそ満足度が高いのだと思いました。
この朝食のためだけに再訪してもよいかなと思う雰囲気も楽しめる朝食でした。
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