所用で上野に出かけた帰り、夏の間だけ営業してるかき氷屋さんでかき氷をいただいて帰りました。「かき氷専門店 四代目大野屋氷室」のかき氷です。
戦後まもなく営業を開始した氷屋さん「大野屋氷室」が経営しているかき氷専門店、『生氷』と呼ばれる氷を使ったかき氷を提供しています。
『生氷』という言葉を初めて聞いたのですが、これは、「一切冷凍しない独自の昔ながらの保存方法と、徹底した温度管理によりできる氷」、冷凍しない氷とのこと。この氷はかき氷に最適、氷の良さを最も味わるものと聞き、一度食べてみたいと思っていました。
上野駅前の丸井の隣のブロック、普段はバー「ヒダリキキ」として営業している店舗を間借りして営業されています。
35度を超える猛暑の週末、かき氷を求めて多くの方が並んでいました。
店頭には並び方の案内、代表者1名が適度な間隔をあけて並ぶというもの、ソーシャルディスタンスを意識した運営です。
午後はお店側に太陽が当たって熱い時間帯、ここに10分もたっているとじりじりと焼けてくるのがわかるほど日差しを浴びることになります。帽子や日傘が必須のお店です。
蜜の種類は、フルーツ系と和風とあります。
人気はやはり「いちごミルク」、珍しいところでは「生絞りれもん」など。定番の抹茶蜜もあります。
こだわりの粒あんトッピングもあり、宇治金時で楽しむこともできます。
そのほか、フルーツ系は、日替わりで旬のフルーツを使った蜜がラインナップされています。伺った日は、シャインマスカット、桃、巨峰、シークワーサーなど産地にもこだわった自家製蜜です。
店内の席は、L字型のカウンターで8席、目の前で作られていくかき氷を見ながらいただきます。
席があき、夫婦で並んで着席。ちょうどかき氷機の目の前と、かき氷が出来上がるまでの様子が見られる特等席でした。
電動かき氷機で氷を削り、蜜をかけて、また削る・・・ふんわりしたかき氷の山がみるみるうちに作られていきます。
■ 大野屋のいちごミルク(600円)
夫はフルーツの定番、「いちごミルク」です。
ふんわりと削られた氷に酸味の効いたいちご蜜と練乳がががっています。氷は柔らかく、口の中ですっと溶けていきます。ふんわり感が心地よい美味しい氷です。
かき氷の中にも蜜がかかっているので甘み充分、途中、希望すれば「追い氷」をお願いすることもできますので、好みの甘さを楽しめます。
ちょうどよい大きさで持て余すことなく美味しくいただきました。
続いて、妻のオーダーしたかき氷も作り始められました。
目の前で作り始めから完成まで見ることができるのは楽しいもの。氷を削って、蜜をかけてを繰り返して、かき氷が完成です。
■ 宇治金時ミルク(600円+トッピング粒あん100円)
妻も定番の宇治蜜です。雲のような氷の上に抹茶と練乳がたっぷりかかっています。
氷のふんわり感が写真でも伝わりますでしょうか。スプーンがすっと入る柔らかさ、氷の温度が高めなのか口当たりのよいかき氷です。抹茶は苦みがさほど強くなく食べやすいもの、練乳のミルクが強く感じられます。
トッピングの粒あんは別添え。自家製のあんは甘みが柔らかく、抹茶との相性がよく、美味しいもの。甘すぎないので、「もっと食べたい!」と思ってしまうほどでした。
いただいている途中で、ちょうど氷が切れ、新しい氷をセットするところを間近で見たのですが、使われている氷は透き通る透明なもの、あまりのきれいさにうっとりしました。温度管理が適切なのか、口当たりもよく、本当に美味しい氷だと思いました。
最近のかき氷は大きなものが多いですが、こちらのサイズは適量、600円~という良心的な価格もありがたいもの。オリジナル蜜がいろいろとあるようですので、日を改めて伺いたいと思っています。
どんなオリジナル蜜があるのかは、ホームページで紹介されています。
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