旺角の青空市場を散策している途中、お持ち帰り点心の専門店「包點超人」で点心を買ってホテルの部屋で飲茶を楽しみました。
飲茶の営業をしている広東料理店の店先で、通勤のお客さん向けに肉まんなどの点心を販売しているのをよく見かけますが、その他、食料品屋台が並ぶ市場周辺や繁華街には、自宅で飲茶を楽しむ人向けの「持ち帰り点心」専門店も見かけます。
「包點超人」もそんな専門店のひとつ、旺角以外にも西環など庶民的な繁華街に複数お店があります。
肉まんなどの蒸し物、揚物、焼き物、ご飯もの、腸粉など、主要な点心メニューが揃っています。
蒸し物各種は2個で10ドル、焼き物、揚物などの点心類は4個15ドル、8個26ドルとレストランでいただく点心の1/3以下。点心は、複数の種類を組み合わせてもらうこともできます。
店頭のガラスケースの中には、春巻、胡麻団子、タロイモのコロッケ、焼きまんじゅう、大根餅があるのが見えました。奥の蒸篭には蒸し物がスタンバイしていて、店頭で好みの点心を注文して詰めてもらいます。
大きな蒸篭の中には、もち米蒸しや蒸しご飯などがあります。この他、調理前の冷凍されたままの餃子や肉まんを買うこともできるようです。
午後のお買い物のお客さんで賑わう時間帯、ひっきりなしにお客さんがきて、好みのものをお持ち帰りされています。迷っていると、常連さんがどんどんスタッフに声をかけて注文していきます。
好みを口頭で伝えるのはなかなか至難の業。指差しジェスチャーか、注文したい内容を紙に書いてみてもらうしかありません。何とか、注文したい点心の種類と個数をスタッフに伝えて、お持ち帰りしてきました。
プラスティックのテイクアウト用お弁当箱に入れてもらってお持ち帰りです。
■ 章魚雞粒飯(22ドル)
夫は、蒸しご飯の蒸篭の中で美味しそうだった「たこと鶏肉のかけご飯」です。
鶏肉とたこ、キャベツの塩炒めが乗ったご飯もの、飲茶でよく見かけるお料理、お値段から小ぶりかなと思ったのですが、お弁当パックにぎっしり、溢れそうなくらい入っていてボリューム満点。回しかける醤油の量を控えてもらったので、薄味で◎。熱々のまま持ち帰れるのがいいですね。
■ 金碑生煎飽2個+蜂巣脆芋角2個(15ドル)
2種類の点心を組み合わせて詰めてもらいました。
揚物の持ち帰りはどうかなと心配しましたが、いただいてみると、まだサクサク感がしっかり残っていて温かい状態、充分美味しくいただけました。
そして、何よりも驚いたのは、点心の大きさとお味。写真では分かりにくいのですが、普通のお弁当パックに4個入れるといっぱいになってしまうほどのサイズ、1個でも充分満足できるボリューム感、肉あんもたっぷり入っていて、これで15ドルとは信じられないお値段、大満足です。
夫婦ふたりで8個点心にしたら、恐らくそれだけでお腹がいっぱいになってしまうのでは思いました。
好みの物を少しだけテイクアウトすることができるスタイルは、散策の途中でおやつ、1人で軽くランチや夕食の時にも使えとても便利、お安くて美味しいなら使わない手はありません。
唯一の難関は、混み合う時間帯の注文の方法。口頭で伝えるのが基本ですが、つたない中国語ではなかなかな伝わらないので、指差しジェスチャーか紙のメモに書くかの工夫が必要。ちょっと空いたタイミングにオーダーするのがポイントかもしれません。
高級レストランで優雅にいただく飲茶もよいですが、テイクアウトで気軽にいただける飲茶もなかなか、香港ではいろいろな楽しみ方ができるのが分かりました。ホテルの近くにあったら、お薦めです。
包點超人
Mong Kok, Argyle St, 23
香港旺角亞皆老街 23號地下
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