今回の香港旅行でよく見かけたのは、日本を意識した言葉やお店、特に日本食が流行していると感じました。
過去に香港で流行したもののひとつは、ひらがなの「の」。これが付いていると日本語らしい響きを感じるのか、いろいろなネーミングで「の」をつけるのが流行していました。その代表格が香港資本の菓子ブランド「優の良品」(英文名はAJI ICHIBAN、中国名は優之良品)、ブランド名も社名も日本を意識して付けているもの、恐らく、「無印良品」を意識した社名なのだと思います。最初この名前を見た時には、「怪しいブランド、大丈夫?」と思いましたが、すっかり香港に定着しています。
日本を意識した食文化
加藤屋?
加藤屋という名前の飲食店、ご存知ですか?
深水埗の街角ですごい人だかりができているお店があるのを見かけ近くに行ってみると、「加藤屋」という日本食のレストランでした。店頭のメニューには、カレーや牛丼など、日本風のお料理がメニューに並んでいました。
ホテルに戻ってから「OPENRICE」(オープンライス 香港版の食べログ)を見てみると、香港内に複数お店があり、若い方を中心に人気があると知りました。
インド料理のカレーではなく、日本で食べられているカレーライスが海外でも人気が出るのはうれしい限り、そういえば、ニューヨークでも「ゴーゴーカレー」を見かけましたね。
香港マクドナルド
香港のマクドナルドでは「抹茶」。アジアで抹茶ブームがあって、日本旅行のお土産に抹茶を使ったお菓子が人気と聞いていましたが、マクドナルドまで抹茶とは・・・でも美味しそうでした。
西尾抹茶のソフトクリームやサンデーなどがあり、6.5ドルとわずか100円程度。タイミングが悪く試せなかったのですが、食べてみればよかったと反省しています。
スシロー
海外にも回転寿司が出店しているニュースを以前から聞いていましたが、香港に日本の有名チェーン「スシロー」が進出していました。
オープンライスでレストラン検索をしていると・・・
今週のアクセスランキングの1位が「寿司郎(スシロー)」、佐敦に開店したお店が人気のようです。お値段は、1皿12ドル(180円)~という設定、日本よりも少々お高め、日本人には微妙なお値段、香港に来て回転寿司はないですが、駐在していたら食べに行ってしまうと思いました。
點心放題
日本語の「放題」という言葉も良く見かけました。中国語にはもともと「放題」という言葉はなく、「任食任飲」(なんでも飲む、食べる)が近い意味で使われていました。ここ10年ほどの間にしゃぶしゃぶなどの鍋や焼き肉の食べ放題システムが日本から入り、流行したのがきっかけで日本語の「放題」が定着したのかと思います。英語では、All you can eatが香港内で一般的に使われていますが、ハッシュタグで「放題」をよく見かけるようになったところからも「放題」が香港で一般化しているのだとわかりました。
旺角のランガムプレイスを歩いていると、日本人にも人気の飲茶チェーン店「YAM CHA」で店舗や期間を限定した食べ放題を始めているのを見つけました。「YAM CHA」と言えば、インスタ映えするかわいらしい点心でお馴染みのお店、キャラクター点心が食べ放題ですから、日本人観光客に人気が出るのは間違いないと思います。
なお、ハッシュタグ「點心放題」で検索すると、結構なお店で飲茶の食べ放題を実施しているのを見つけました。「放題」そのものが流行しています。
「點心放題」という使い方に違和感を感じたかと思います。日本語では、「放題」の前につけるのは動詞(食べる+放題=食べ放題)ですが、香港では誤用されていて、名詞+「放題」というのもよく見られます。「點心放題」もしかり、「火鍋放題」もしかりです。
欧米各国でもラーメンが流行するなど、日本食ブームが続いている理由は何だろうと思います。日本は食文化に恵まれていると海外に行くたびに感じるのは年齢を重ねたせいかと考えていましたが、やはり日本は食が豊かなのでしょう。日本で日々いただく食事も大切にしたいと思いました。
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