妻が先に日本に帰ってしまった最終日、さて、何をして過ごそうかと考え、妻があまり興味を示さない、「タイ王国空軍博物館」に行ってみることにしました。
アクセス
「タイ王国空軍博物館」は、昔のバンコクの玄関口ドン・ムアン国際空港に隣接しています。
BTSスクンビット線のRoyal Thai Air Force Museum駅からも徒歩3分と、電車でも行きやすいところにあります。ただ、BTSの乗車距離は長く、コンラッドバンコクBTSプルンチット駅から片道1時間ほどで料金は47バーツ。この日は最後にホテルBTSに乗車する予定もあったので、BTSの1日乗車券(150バーツを買うことにしました。
1日乗車券は、タイらしい食べ物などのイラスト入りのかわいらしいもの。使用後お土産にもなります。
冷房のよく聞いたBTSに乗り込み、バンコク市街を抜けるとすぐに郊外の風景が広がり、主要な駅前は大きなショッピングモールやマンションが立ち並んでいますが、駅から少し離れると田園風景が広がる景色になります。
Air Force Museum駅に着き改札を出て左側の階段を降りると、すぐに”RTAF MUSEUM”の看板が目に入ります。
タイ王国空軍博物館
本日の目的地、タイ王国空軍博物館に到着しました。
正面の建物から博物館の中に入ります。入場料は無料ですので、そのまま入館できます。
建物の脇には実機が展示されていて期待が盛り上がります。
出かけたのは、1月3日の平日、人気のある施設だろうと思っていたのですが、他のお客さんは見当たらず、静か。館内を見ている間も親子連れ、女性2人グループ、男性3人グループの3組にしか出会いませんでした。
タイ王室航空博物館は、広大な敷地に大きな建物が5つの展示と屋外にも展示があります。
最初は、飛行機の歴史から始まり、次はタイの航空史のコーナーが続きます。
そして、戦闘機の歴史コーナーです。第一次世界大戦や第二次世界大戦で使われた飛行機の展示があり、中には2013年にタイで見つかった、旧日本軍のの中島飛行機製の「隼(はやぶさ)」のエンジンなどもありました。
時代は進み1960年代に就役したノースロップF-5AFフリーダムファイターが展示されています。現在にも通じる形の超音速ジェット戦闘機、先端の機銃部分はカバーが開いていて、中の構造が見えます。
その他にも、様々な戦闘機が展示されています。中でも、注目は、実機が世界に2機しか残っていないというこちらの機体。キ55は第2次大戦中の日本の立川飛行機製、高等練習機です。
解説を見ると、1942年に日本から導入された高等練習機で、パイロット訓練生の訓練につかわれていたとのこと。
1982年にアメリカから導入されたという、先端にカメラを備えた無人偵察機などもあります。
建物を出て、屋外展示コーナーに行くと、まず目に着くのは大きな輸送機です(機種の確認は失念)。
後ろ側から機内に入ると、トラックが入りそうなぐらいの荷室と、
その奥に操縦室を見ることができます。
そして、屋外展示の圧巻は、プロペラ機から
ジェット機までタイ空軍の歴代戦闘機の展示です。
タイ空軍のなんとか航空大隊的な機体や
垂直離着陸戦闘機、ハリアーなども実機が展示されています。
今なお現役でいろいろと話題になっている、米国から導入されたF-16戦闘機も展示されておりびっくりです。
屋外展示を見終えて、奥の「Virtual Rearity」という建物に入ります。ホームページでは、無料でフライトシミュレーターが楽しめると書いてありましたが、残念ながらこの日(現在?)は休止中でした。
この建物の中には、ほかにも、上空の低い気圧の状態を作り出して、パイロットの低圧への対応訓練をするためのチャンバー(低圧室)の展示もありました。
そして、最後の5番目の建物には、各種ヘリコプターが展示されています。
こちらは、救難用に使われるものでしょうか?
中には操縦席が解放されているものもあります。
最後に、建物の周りの展示機も見て回りました。
古い旅客機や、練習機、1950年代のフランスーインドシナ紛争の際活躍した、英国製の「スピットファイアー」などがあります。小学生のころ、プラモデルでいろいりな飛行機を作った夫は、じっくりとたくさんの本物の戦闘機を見て大満足でした。他にも面白い機体の展示がたくさんあり、それぞれに丁寧な解説(タイ語と英語)があり、飛行機好きにはおすすめのスポットです。
最後に、敷地奥にあるミュージアムショップにも寄ってみました。
タイ王国空軍関連グッズ、タイ航空関連グッズ、フライトタグや航空機のミニチュアなど航空ファン向けのものから、絵葉書などお土産ものまで、狭い店内一杯に売られていました。
朝から3時間超、妻と一緒では到底かなわない密度で見て回り、楽しいバンコク最終日となりました。
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