くだもの大国の山梨は、初夏から秋が行楽のお薦め、7月~8月は桃、そして8月~9月はぶどうが美味しくなる時期、多くの農園でくだもの狩りや食べ放題が楽しめます。
わが家はここ数年、山梨県笛吹市周辺(御坂町、一宮町)へ桃狩りに行っていますが、笛吹市は桃の他、ぶどうも生産量日本一を誇る地域、今年は桃狩りが例年より早く終わったため、9月にはぶどう狩りに行ってみました。
夫も妻もぶどう狩りをしたのは幼稚園の頃以来とかれこれ50年近く前のこと(^^ゞ たしか、昇仙峡観光とセットで出かけたと思うのですが、幼い子供には紅葉の良さなど理解できず、ぶどう狩りの記憶もほとんどなく・・・どんな様子だったのか思い出せません。桃狩りが楽しかったので、ぶどう狩りも楽しいだろうと、3連休の中日に出かけました。
予約はじゃらんのサイトから
ぶどう狩りができる観光農園は山梨県の甲府盆地の複数の地域にあり、どこに行くのがよいか全く見当がつかず、いつものじゃらん(ぶどう狩り)のサイトで検索して探しました。
サイトには、観光農園利用者の口コミや利用時の写真が掲載されていますので、農園の様子を確認しながら予約できるのが助かるもの。農園で栽培されているぶどうの品種や食べ放題などサービスの内容を見比べて予約することができます。
行動制限のない連休で混み合う可能性が高いと思われたので、サービスがよさそうな予約のできる農園を探したところ、桃狩りで良く出かけていた「浅間園」がヒット、河口湖方面から出かける場合、御坂や一宮が近くて便利なこともあり、(安易ですが・・・)こちらに決めました。
ホームページで調べてみると「浅間園」はぶどう狩りにも力を入れている農園であると初めて知りました。詳しい情報は公式サイトで確認できます。
今回利用した「浅間園」は、ぶどう狩りにはいくつかのコースがあります。いずれも畑の中でもぎ取ったぶどうを40分間食べ放題で楽しめる方式、ぶどうの品種によってお値段が異なります。
ぶどう狩り+食べ放題で、ぶどうの品種を指定できるコースは、シャインマスカット2,800円、巨峰1,300円と少しお高め。その他、旬のぶどうが楽しめるコース900円があります。
旬のぶどうをいただくコースはぶどうの品種が選べない代わりに、とても安価な価格設定。はじめてのぶどう狩りで様子がわからず、どの品種を選ぶのがよいかも見当がつかず・・・旬のぶどうが楽しめるコース900円を選びました。
浅間園のホームページには、その時期にぶどう狩りができる品種の紹介がありますので、行く時期を決める時の参考になります。
前日あたりに農園に電話をすると、どの品種のぶどうが楽しめるかを確認することもできます。今回ぶどう狩りに出かけたのは9月中旬、ニューヨークマスカット、タノレッド、マスカットベリーA、ネオマスカットの4種類のぶどうを楽しむことができました。時期によりぶどう狩りができる品種も、数も変わります。いつも複数品種とは限りませんのでご注意を。
後からわかったのですが、一覧にある「屋根付き」のマークが非常に重要、屋根付きの畑であれば雨が降ってもぶどう狩りができるということ、予約した日があいにくのお天気でしたが、収穫する畑には屋根がなかったのですが、食べるテーブルは屋根付きの畑に設置されていて、ぶどう狩りが問題なく楽しめました。
ぶどう狩りは8月から11月までと長期間楽しめるフルーツ、時期が違うと違う味わいのものが楽しめるらしく、何度も出かけたくなりました。
浅間園へのアクセス
浅間園は、多くの農園が並ぶ県道34号線沿いにあります。中央自動車道の勝沼IC、一宮御坂ICのいずれからも5分ほど、河口湖から30-40分、石和温泉郷から20分ほどの場所、高速道路から近いので都内からの移動も便利です。
開園時間は8時半、朝一番にと予約、河口湖周辺に滞在していたためたため、7時半過ぎに出発、途中、峠越えのあたりで濃霧に見舞われ、多少渋滞が発生していましたが、予約時間よりも少し前に到着。河口湖周辺からなら1時間みておけば余裕と思います。
カーナビゲーションの案内で農園にはスムースに到着。現地に着いたのは8時20分過ぎでしたが、この時点ですでに複数のお客さんが来園されていて、賑わっていました。
ぶどう狩りの受付は8時半から。予約の名前を伝えて料金を支払うと畑への行き方の説明があります。
受付を済ませた後、ぶどう狩りをする畑へ歩いて移動します。畑は建物の裏側で歩いて数分ととても便利、ほかの農園がマイクロバスなどで畑に移動するのに比べると時間を気にする必要がなく楽です。
ぶどう畑でぶどう狩り
受付の建物を出るとすぐに目に入ったのは大きなぶどう棚。ぶどう棚の下には団体客用の食事スペースがあります。この日も多くの予約が入っているようで、食事の準備が進んでいました。
ぶどう畑には、案内標識に従って移動します。巨峰やシャインマスカットのコースは、専用の畑へがあります。わが家が選んだのは、旬のぶどうのコース、「ぶどう」の案内に従って進みます。
「ぶどう」コースの畑はこちら。この畑には3種類の品種のぶどうが植えられています。
高架になっているのは中央道、甲府盆地の山の斜面にぶどう畑が広がっています。このぶどう畑には屋根がなく、雨が降ると濡れてしまう場所。ぶどう狩りに出かけた日は台風が接近しているあいにくのお天気、この畑よりも上にある屋根付きの畑にテーブルが用意されていて、雨が降っている時には屋根付きの場所でぶどうが食べられるようになっていました。
こちらが屋根付きのぶどう畑。ここであれば雨でもぬれずにぶどう狩りが楽しめます。
屋根付きの場所にぶどう狩りの受付があり、ここでスタッフさんから収穫したブドウを入れる小さなバケツとはさみを受け取り、ぶどう狩りの説明を受けます。
好きなぶどうを取って食べることができますが、食べる分だけ収穫するのがルール、食べ残した場合はお土産として買い取りが必要とのこと。よく見極めながら収穫するのが大切ですね。
その他、「通常は40分ですが、今日は時間を気にせずゆっくり召し上がってください」との説明があり、時間無制限になっていました。ぶどうの出来具合とお客さんの混雑状況によって運営が変わるのだと思いますが、時間を気にしないで済むのはラッキーでした。
そして、この日にぶどう狩りができる品種について、試食用のぶどうを食べながら味の特徴の説明があり、その後、ぶどう狩りの畑に移動しました。
この日ぶどう狩りで自分で収穫できた品種は、3品種。
マスカットベリーA
黒い大粒のぶどうで、赤ワインの原料になるものとのこと。種ありでてきどな酸味と甘みがあるもの。
見ただけでは品種の違いが判りません。黒くて大粒なものはすべて巨峰だと思ってしまいます(^^ゞ
タノレッド
赤色で大粒のぶどう、皮の周りがとても甘いねっとりした果肉のもの。
夫は少し酸味がある点がさっぱりしてよかったようで、このぶどうが一番美味しいとお代わりして楽しんでいました。
ニューヨークマスカット
マスカットという名前からは緑のぶどうかと思いましたが、黒のぶどうです。
少し小粒のもの、いただいてみると驚くほどの甘さ、今回自分で収穫した3品種の中では一番甘く、妻はこのぶどうが一番気に入りました。
収穫したぶどう
スタッフさんと一緒に畑に行き、お薦めのぶどうを聞きながら収穫しました。3品種のぶどうをひと房づつ選んで切ってみました。
3房をバケツに入れるとずっしりした重さ、見た時には小さそうと思ったのですが、実際に収穫してみると大きく、畑の中で見るのと食べる時に見るのでは印象に大きな違いがあると思いました。(食べきれる自信がないときや、好みがわからず迷う最初は、できるだけ小さめの房を選ぶことをお勧めします)
■ マスカットベリーA
■ タノレッド
■ ニューヨークマスカット
スタッフさんの目利きもあって、どのぶどうも甘く美味しいものばかり、食べられるかなと不安に思ったのですが、3房は難なく完食。
ぶどうを楽しんでいると、スタッフさんから「まだ食べられるようだったら、ネオマスカットを取ってきますよ」との案内。
ネオマスカット
スタッフさんから受け取ったのはこのひと房。マスカットらしい爽やかな酸味が美味しいもの、ぶどうは食べ比べてみると品種により味わいが違うのだとよくわかりました。
その後、夫婦ともに気に入った品種のぶどうをひと房ずつ収穫していただき、ぶどう狩りを終えました。この日いただいたのは、合計6房。ぶどうはあまり食べられないよね、と言っていた割にはよく食べたと思います。
● ダノレット 2房
● ニューヨークマスカット 2房
● ネオマスカット 1房
お土産物の販売
食べ放題を終えて、受付のある建物に戻るとお土産物販売コーナーに季節の果物が並んでいました。お土産物として販売されているお品は、発送も可能。美味しいぶどうを食べた後は、おすそ分けしたくなりますよね。(笑)
すでに桃狩りは終了していますが、1個400-500gくらいある立派な桃の詰め合わせが並んでいて、ついつい見とれてしまいました。
ぶどうのお土産は品種によりお値段は様々。500円のお手頃価格のものから1,000円程度の自宅用詰め合わせがあります。子の詰め合わせは、まさに先ほどぶどう狩りで食べてきた品種、まさに旬なんですね。
シャインマスカットや巨峰は量り売り。どちらも高級品種だけあってお値段はお高め。
写真はありませんが、このほか、ふるさと納税で送られてくるような立派な詰め合わせ(5,000円~7,000円程度)もあり、贈答にも使えます。
訳あり品のコーナーもありましたが、商品はなく・・・どんなものが販売されていたのか興味がありますが、どんなものだったのかはわかりません。ノンクレームとありますので、傷みものも含まれていたのだと思います。自宅用なら訳ありでも充分です(笑)
最後に
ぶどう狩りに出かけたのは久しぶりのこと。「品種を指定しないぶどう狩りではどんなぶどうが食べられるのだろう」と多少の不安がありましたが、その時の食べ頃の品種を案内してくれるシステムのため、食べ頃の美味しいぶどうをいただくことができました。
他の農園では、その時点で食べられるぶどうの品種が決まっているところもありますので、食べたい品種がある場合は、指定できる農園がお薦め。必ずお目当ての品種のぶどうが楽しめます。
どんな品種がよいのかわからない、決められない時には「浅間園」の方式がよいかなと思いました。
あいにくのお天気、線状降水帯が通過する日で時折激しい雨が降る中のぶどう狩りでしたが、屋根付きの場所にテーブルがあり、濡れながら収穫、食べるのは屋根の下でと工夫されていて、とても助かりました。
長年ぶどう狩りの営業をされている農園だからこそ、運営はスムース、雨の中での営業にも慣れておられるのだと思いました。さらに、この日は特別だったと思いますが、時間制限がなかったこともありがたく雨の中でもゆとりをもって味わえました。
これから11月まで品種が変わるもののぶどう狩りが楽しめる期間が続きます。品種を指定しない「ぶどう」コースならば旬のぶどうが楽しめます。畑でスタッフさんに甘いぶどうの見分け方をお聞きしながら選べば間違いなく美味しいぶどうに出会えるのではないかと思います。
桃狩りに続いてぶどう狩りも「浅間園」を選んで正解!まだまだぶどう狩りシーズンが続きますので、違う品種も食べてみたいと思っています。
「浅間園」での桃狩りの様子は以前のブログで紹介しています。よろしかったらご覧ください。
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