3月最後の週末、静岡へいちご狩りに行ってきました。出かけたのは静岡市久能地区、徳川家康公を祀る久能山東照宮の近くにあるいちご農園です。
静岡市の南端にある久能海岸の海岸通り沿いにはいちご狩り農家がずらっと並んでいます。多くの農家さんが出荷用のいちごの栽培の傍ら、12月から5月の期間、観光客向けにいちご狩りの営業をしています。
以前は予約なしでも利用できる農家さんが多かったのですが、最近は予約が前提の農家も増えてきました。予約は、直接電話するほか、じゃらんなどのサイト経由で行います。
今回は、朝早くから営業している農家さんを選んで予約し、出かけました。
予約したのは、「原文農園」、直接電話をかけて予約、いちごは朝早い時間の涼しいうちが美味しいので、9時に伺いました。
いちご狩りは時期によりお値段が変わります。シーズン後半はお値段が安くなってきます。
こちらの農家さんは、1家族1ハウス制の運営、ほかのファミリーと同じハウスを利用することがないのがうれしいところ。以前は、複数グループで同じハウスに入る運営が多かったのですが、コロナ禍以降はほかのファミリーとは一緒にしない運営をする農家さんが増えています。
気兼ねする必要がないのがメリット、この日ものんびりいちご狩りを楽しみました。
我が家にアサインされたハウスはこちら。食べ頃のいちごがたくさんあるのが見えました。
久能は、山の南斜面に石垣を積み上げ、石垣の隙間にいちごの苗を植えて育てる「石垣いちご」方式でいちご栽培をしている地域、ほかの地域で行われている露地栽培とは異なると特殊な栽培方法をとっています。
最近こそ、苗の棚の位置を自由に変えられる高所栽培方式を取り入れる地域が多くなりましたが、栽培が盛んになった100年以上前から同じ方式で栽培されています。
妻は小さい頃から、いちご狩りと言えば、石垣のハウスの中でするものと思っていたので、上京して露地栽培のものを見たときにはとても驚きました。
現在、この地域で栽培されているいちごの品種は「章姫」が中心、妻の幼い頃の記憶では、もっと丸っこい小さめのいちごだったのですが、時代の変遷により品種も変わりつつあります。
各ハウスには、わずかですが、白いちごの苗もあり、違う品種のいちごも楽しめます。
ハウスの中は、食べ頃のいちごがたくさん、早速いちご狩りを楽しみました。
伺ったタイミングが良かったのか、最初のいちごは大当たりの甘さ、ここ最近の中で最も甘いいちごではないかと思うほど。ひと口目の驚きから、そのあとは無心にいちごを積んで思いっきりいちごを満喫しました。
いちごのサイズは様々ですが、一番大きいサイズは手のひらの幅くらいのもの。大きいいちごはおしなべて甘いのですが、小さいものも甘く、この日はハズレなし。
ハウスに入るときにコンデンスミルクをいただけるのですが、結局使わずじまい。つけずに十分楽しめる甘さでした。
3月最終の週末はあいにくの曇り空、朝は震えるほど冷え込んでいたのですが、ハウスの中は風を遮ってくれるので問題なく、いちご狩りを楽しめました。寒い日の最大のメリットは、いちごが冷たくて美味しいこと。ここまで寒い日のいちご狩りは初めてでしたが、いちごの美味しさはピカイチ、大満足でした。
いちご狩りを終えてハウスを出ると、農家さんから、お土産の袋をいただきました。
中身は、サニーレタスと玉ねぎ、サニーレタスはとれたて新鮮で、ぎっしり葉の詰まった重いもの。野菜高騰時期にこのお土産はありがたく、翌週の我が家の食卓で活躍してくれました。
山梨や房総などのいちご狩りが盛んな地域に比べると素朴ないちご狩り運営がまだ残っている地域、山梨とはまた違った良さがあると思いました。この時期に静岡に行く機会があればまたいちご狩りに行こうかと思います。
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