暑い夏こそ富士山の麓「鳴沢氷穴」周辺で涼しく森林浴~東海自然歩道で青木ヶ原樹海を散策

旅先散歩

東京は連日の35℃越えの猛暑日が続いていますが、こんな時こそ涼しいところへ行きたくなるもの。先週末は、東京からほど近い富士山の麓で森林浴をしていきました。

出かけたのは「鳴沢氷穴」です。青木ヶ原樹海の東側にある洞窟、中は年間通して3度ととても寒く、氷におおわれていることから「氷穴」と呼ばれています。

富士山噴火の際の溶岩流が流れ込み、冷えて固まるときに溶岩流の中の高熱なガスや冷え切らない溶岩が抜け出すことで作られるものとのこと、大規模な洞窟で、近くにある「富岳風穴」とともに天然記念物に指定されています。

冷蔵庫のない昔は天然の冷蔵庫として使われ、冬の間に作られた氷を保管したり、近代では、蚕を保管していたりしていたとのこと。

8月3連休に行ってみると、やはり涼しいところに入りたいと思うお客さんが多いのが、大行列。ソーシャルディスタンスを確保するため入場制限をしていることもあり、いつ入場できるかわからない状態。

氷穴に入るのを諦め、青木ヶ原樹海の散策をすることにしました。

「鳴沢氷穴」の裏側から「富岳風穴」に向かうトレッキングルート「東海自然歩道」が整備されています。

コースの全容は、東海自然歩道連絡協会サイトに紹介されています。

青木ヶ原の中を抜けるルート、きれいに整備されていて歩きやすいコースです。「鳴沢氷穴」から「富岳風穴」までは30分ほど。2つの洞窟の見学もできます。

ルート沿いには、案内標識も建てられており、きちんと整備されていますので、安心して歩けます。

ルートは木々が茂り、日影が続き涼しい風が流れています。

溶岩の上に木々が成長していますが、根が岩の中には伸ばせないからか、岩の上を這うように伸び密集しています。

樹海の中には、ところどころ小さな洞窟があります。これも溶岩が冷える時にできた穴、規模は小さいですが、ルート上でいくつかありました。

中には入れる洞窟もあるようですが、今回はガイドさんの案内はないので、外から眺めるだけにしました。中の空気はひんやりしています。

木の根には緑色の苔が生えていて、きれい。歩きながら、足を止め、遊歩道沿いの植物を見ながら進みます。

途中、様々な種類の苔やきのこに出会いました。

ルート沿いは涼しく静か、深呼吸するのがとても気持ちよく・・・歩いているだけでリフレッシュできました。

ルート沿いの景色はほぼ同じで変わりませんが、気持ちよい空気が続きます。夏のトレッキングは暑くて辛いものですが、このルートならその辛さはありません。体力に応じて途中折り返しができるので、夏でも安心。「鳴沢氷穴」と「富岳風穴」の観光の際は、青木ヶ原樹海の中を歩いてみることをお薦めします。

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