2-3月にかけて、秦野のいちご狩り園で旬のいちごを楽しんだ日、いちご狩りの後は、小田原に出かけ、城下町散策をしてきました。
秦野でのいちご狩りを終えたのは11時過ぎ。小田急線渋沢駅に戻り、電車で小田原まで、乗車時間は20分ほどです。小田原ではランチとお散歩、そして、帰りには新鮮な地元野菜を買って東京へ戻りました。
小田原の見どころは小田原城をはじめ、歴史的な建物や博物館など。それぞれが歩いて周れる範囲にあるので、散策にはぴったり。周辺のお薦めルートマップが駅の構内や観光案内所に用意されているほか、自治体のホームページなどでも紹介されています。
小田原市のサイトには、ウォーキングルートのほか、まち歩きアプリケーション「小田原さんぽ」が紹介されています。このアプリが散策の時には便利、地図を片手にウォーキングを楽しみつつ、場所の解説が読めるというもの、紙のルートマップよりもずっと使いやすいものでした。
以下、歩いた場所を紹介します。
■ 薬博物館 済生堂小西薬房本店
400年近い歴史を誇る老舗の薬局、今も薬の販売を行っている現役のお店です。店頭には古くからある薬箪笥や薬を作る道具などが展示されていて、博物館にもなっています。
店内は昔のまま、薬が入っている棚も時代を感じさせるもの。特に目を引いたのは、天井付近にある薬の看板。大塚製薬、興和新薬、萬有製薬、藤澤薬工など、今もある製薬会社やその源流となった製薬会社の名前が並びます。
もう一面側には薬が入った引き出しが並ぶ薬箪笥が据え付けられています。
出かけた時期が2月下旬でひな祭りの時期、薬箪笥の下には、代々伝わるお雛様の展示も行われていました。江戸時代からのものが残されていて、とても貴重な人形を間近で見せてもらいました。
薬箪笥は今も現役、引き出しの中には、実際に生薬が入っていて、日々使われているとのことでした。薬箪笥を興味深そうに見ていたら、店主の方が引き出し中身を空けて解説してくださいました。
こちらは、生薬をひいて粉末にしたり、すりつぶしたりする器具「薬研」。
静岡出身の方であれば、この道具はおなじみのもの、地元の漢方薬局「荷居屋」コマーシャルに出てくる漢方薬を作る道具、これを見たときにコマーシャルを思い出してしまいました。
■ だるま料理店
明治創業の日本料理店、天ぷらが有名ですが、すしや和食の定食もあります。国の有形文化財にも指定されている歴史ある建物でランチでもと思っていましたが、思いのほか行列が長く、諦めました。
テーブル席の食堂には、2,000円程度のメニューもありますので、ちょっと贅沢なランチで使えます。
■ 籠清本店
小田原かまぼこの名店「籠清(かごせい)」の本店です。大正時代の建物で今も営業中です。
軒先には、三井物産初代社長の書「加古清」の看板が掲げられています。
1重厚な建物は非常に貴重なものとのこと。
この一帯には、古くからある建物が多く残っていて、今の丁寧に使われています。
■ 瀬戸自転車店
自転車の旧字体が雰囲気を出している看板。一瞬名前が読めなかったのですが、右から書かれているのですね。
■ ういろう
ういろうの本店はお城をかたどった建物です。中では、「お菓子のういろう」が販売されています。
駅前には「ういろう駅前調剤薬局」があります。店頭には、なぜか忍者が座っていました。
こちらは薬局ですが、和菓子売り場とカフェが併設されていて、店内でお菓子を楽しむこともできます。
■ 小田原城
小田原散策の最後は小田原城。
明治に入って廃城となり、建物はとり壊され、また関東大震災で被災し、当時の建物は残っていないとのこと、今の建物は昭和に入ってから再建されたものです。
園内には、梅、桜、つつじ、はなしょうぶ、あじさいなどが植えられ、季節の花が楽しめます。
2月下旬はちょうど梅の季節。きれいな梅を見ながらお城を散策しました。
■ 朝ドレファ~ミ
散策を終え、最後に立ち寄ったのは、JAかながわ西湘が運営する農産物直売所「朝ドレファ~ミ」、小田原駅前にある小田原地下街「HaRuNe小田原」の中にあります。
駅前地下街の中にあるスーパーマーケットのようなお店、農産物直売所とは思えない雰囲気です。
この日のお勧めは・・・地元のとれたて野菜、新鮮で安価と魅力的なものが販売されています。
ほうれん草、小松菜、春菊・・・
美味しかったのは、このブロッコリー。写真ではわかりにくいのですが、見たことがないくらい大きな株で180円。茎まで甘くて美味しいブロッコリー、初めて食べてからのファン、小田原に来るたびに買ってます。
大根は太くてまっすぐで立派なものばかり・・・冬の大根はとても美味しく、重いのですが持って帰る価値ありのお品です。
冬の果物はみかんが中心。みかんまでは持ち帰れなかったのですが、これも美味しそう。
とれたてというだけのことはあってどの野菜も新鮮、みずみずしくてびっくりします。週末に買って持ち帰るとその週の食卓が非常に豊かになり、お薦めのお買い物スポットです。
半日でも充分楽しめる散策スポット、ルートはいくつもありますので、楽しみ方もいろいろ。近くに来る時には立ち寄ってみようと思う楽しい場所。小田原さんぽのアプリを参考にまた来たいと思っています。
(散策の記事が長くなってしまったので、ランチのお店は別の記事で紹介します。)
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