7月梅雨明け以降、東京は連日30℃を超える猛暑が続いています。連休の都心はオリンピック関係の交通規制が多いので、混雑している東京を避け河口湖へ。富士山の麓は涼しく過ごしやすい気温、山の中でオリンピック鑑賞をして過ごしています。
夏の河口湖ではキャンプやバーベキューを楽しむ方が多いですが、初夏から秋にかけて、山梨はフルーツの最盛期、6月のさくらんぼに続き、7月はブルーベリー、桃、そして8月にはぶどうと美味しいフルーツが楽しめる時期、フルーツ狩りシーズンでもあります。
この連休中、昼間は、鳴沢村でブルーベリー狩り、笛吹市御坂で桃狩りとフルーツ狩り三昧、今日のブログでは桃狩りの様子を紹介します。
桃は日本国内各地で栽培されていますが、山梨県は桃の生産量日本一!美味しい桃を作るには、水はけのよい土壌、十分な日照時間、雨量の少なさ、寒暖差などが必要とのこと。甲府盆地はまさにその条件が揃った土地、盆地を囲む地域で桃、ぶどうなどのフルーツが栽培されています。
桃の生産量日本一の山梨県の中で笛吹市春日居、一宮、御坂周辺は「日本一の桃源郷」と呼ばれる桃の名産地。一帯では多くの桃の木が植えられ、春の桃の花が咲くシーズンは、山肌がピンクに染まるほど盛ん、桜だけでなく、桃でお花見ができる数少ない場所、6月下旬以降は観光客向けの桃狩り観光農園が開園します。
7月の連休は夏休みに入ることもあり、関東各地からの観光客が増え、桃狩りはとても混み合う時期。予約なしでできる観光農園が数多くありますが、団体客などで入園できないと困るので、予約ができる農園を探し、「御坂農園グレープハウス」に行ってきました。
団体バスを受け入れている大規模な観光農園、詳しい情報は公式サイトで確認できます。
予約はじゃらんのサイトから
1週間ほど前に、じゃらんのサイトで予約。笛吹市内には桃狩りができる観光農園が多数あり、じゃらんのサイトにも複数の観光農園が紹介されており、サイトから予約ができます。
サイトには、観光農園利用者の口コミや利用時の写真が掲載されていますので、農園の様子を確認しながら予約できるので安心。農園で栽培されている桃の品種や桃狩りサービスの内容を見比べて予約するのがお薦めです。
今回利用した「御坂農園グレープハウス」は、桃狩りとお土産、食事などを組み合わせたいろいろなプランがあり、その中から、「じゃらん夏セール」になっていた「桃狩りで2個お土産と冷えた桃食べ放題にかき氷」のついたプラン1,300円を選んで予約しました。
観光農園により営業期間は異なりますが、こちらの農園は8月10日までの営業予定、今年は8月上旬までの農園が多い様子。例年より若干早いような気がしますので、早めに行くのがよさそうです。
アクセス
御坂までは、河口湖周辺からは車で40分ほど、山越えのルートです。
朝8時過ぎに河口湖を出発したところ連休中でしたが渋滞がなく、ほぼ予定通りの時間で到着できました。桃狩りを終えて昼過ぎに河口湖に戻ってきた時点では、河口湖周辺は東京方面からの観光客で大渋滞、ほうとうなどの有名レストランは入店待ちの車の列ができていましたので、早めの出発が正解だったようです。
御坂農園グレープハウス
カーナビゲーションの案内で農園にはスムースに到着。現地に着いたのは9時過ぎでしたが、この時点ですでに多くのお客さんが来園されていて、駐車場は第一から第三までほぼ満車。
さすが夏休み中の4連休、密になるのではと心配になる人出でした。
桃狩りの受付は8時半から。建物の中で受付を済ませ、畑に移動してもぎ取り、そして、ここに戻ってきてから食べ放題という流れです。
建物の中に入ると、桃狩りの受付には10人ほどの行列、朝早い時間でしたので、短めだったようです。食べ放題を終えて帰る時は、30人以上の行列ができていました。
農園のスタッフさんの話では、11時~13時あたりが最も混み合う時間とのこと、朝早い時間であれば待たずに桃のもぎ取りに行けるとのことでした。
受付での料金支払いは現金のほか、Paypayが使えます。この時期、笛吹市ではPaypayのキャンペーンで30%ポイントバック中。お得に桃狩りが楽しめました。
支払いを済ませると人数表とシールがもらえます。人数が書かれた紙はもぎ取りや食べ放題の会場で見せて入場するもの、シールは、じゃらんプランのかき氷食べ放題のお客さんを区別するためのものとのこと。食べ放題が終わるまで、大切に保管します。
建物の中にはお土産物の販売スペースがあり、山梨県のお土産が並んでいます。桃のほか、ワインやお菓子、漬物など定番のお土産品は一通りあります。
この奥に食べ放題の会場があり、もぎ取りを終えてからここで冷えた桃が食べられます。
受付を済ませた後、マイクロバスの順番を待って、桃狩り会場の畑へ移動します。
桃のもぎ取り
桃狩りをする畑までは、受付のある建物からマイクロバスで移動します。受付を終えると順番に名前を呼ばれマイクロバスに乗車します。
マイクロバスは数台運行体制、桃狩りができる畑と受付のある建物の間を循環。畑までは車で5分もかからない距離です。
マイクロバスを降りると、係の方から桃狩りの方法の説明があります。桃は優しく触ること、ひねると実が傷むので、枝先に向かって真っすぐ引くと取れるなど、取り方にはコツがあるとのこと。大切なお土産ですので、注意事項をよく聞いておくと美味しい桃をお土産にできます(笑)
説明を聞き終えて、早速、畑へ。すでに多くのお客さんが桃狩り中。皆さん上を見上げて桃の実を吟味しています。
もぎ取りで案内された畑は、「なつっこ」という品種の畑。「川中島白桃」と「あかつき」を掛け合わせて作られた新しい品種で粒が大きいのが特徴、甘いとのこと。
見上げるとたわわに実る桃が見えました。色づきもサイズも様々、せっかくなので美味しい桃を見分けて持ち帰りたいもの。上を見ながら桃を探します。
畑には脚立がありますので、上の方の実も脚立に乗れば手が届きます。上の方に美味しい実が多いような気がします。(気のせいかもしれませんが・・・)
よく見ると、成長が進んだ桃には割れがあったりします。こういった桃も美味しいのですが、やはり、きれいな桃がよいかなと、くまなく桃の木の中から「これ!」と思う桃を探します。
黄色い斑点が出ている桃が美味しいと聞きます。こういう桃ですね。
迷いに迷って、夫は大きめの桃2個をもぎ取り。掌に2つ乗せると落ちそうなくらいのサイズ、ずっしり重いので期待できます。
妻はさらに大きな桃を見つけてにんまり。掌にはひとつしか乗りません(笑)「なつっこ」は300-350gと大きな品種ですが、持てないほどの桃は珍しい。
夫婦ともに、美味しそうな桃2個をもぎ取りお持ち帰りしました。
桃の食べ放題
畑でのもぎ取りを終え、マイクロバスに乗って再び受付のあった建物に戻り、食べ放題です。
受付のあった建物の奥に食べ放題の会場があります。6人がけの大きなテーブルが多数、この会場では600人ほどが一度に食べ放題ができる広い場所です。
頭上には日よけ代わりのぶどう棚。ぶどうの季節まではもう一息、生育途中でまだ小さい状態です。収穫時期になれば、ここにも大きな実ができるとのこと。美味しいぶどうの下でぶどうを楽しむのもよさそう、桃の季節の後も期待できます。
入口で受付時にもらった人数の書かれた紙を見せて、人数分のセットを受け取ります。食べ放題セットには、お皿、お手拭き、ナイフ、布お手拭きの用意があり至れり尽くせり。手前のカップはかき氷食べ放題用のカップです。
会場では、多くのお客さんが桃の食べ放題を満喫中。皆さんうれしそうな笑顔で桃と格闘、甘い桃に間違いありません。
空いているテーブルに座って、食べ放題開始です。
食べ放題の桃は自分でカウンターまで受け取りに行きます。あらかじめ収穫されていた桃を冷やしていたもの、大きい桃、小さい桃、硬い桃、柔らかい桃とサイズ、柔らかさもそれぞれ。好みの桃の盛りを選んでテーブルへ持っていきます。
硬いシャキシャキした食感の桃がお好みの方用の桃もあります。お皿が黄色いものが硬め、ピンク色が柔らかめと区別されています。
数多くの桃の中から夫婦が選んだのは・・・
小さめ3個と大きな2個の桃を選んでテーブルへ。
夫は色合いで選んだ普通サイズ3個盛り。赤く色づいていて甘そうです。
妻は「大きいサイズが甘いはず」と大きなサイズの2個盛りを選んでテーブルへ。
妻が選んだ大きなサイズの桃はよく熟していて果汁たっぷり、冷えているのでさらに美味しく桃ジュースを飲んいるような味わい、とろける果肉も好みでうれしい限り。
3個盛りを選んだ夫の桃は、甘みが強いものと少ないものがあったようで、「桃選びは色ではないので難しい」と言っていました。
夫婦ともに、お代わりに挑戦。最初は「たくさん食べるぞ」と意気込んでいましたが、お代わりの盛りの途中でペースが落ち・・・お代わりを食べ終えたところでギブアップ。妻は4個、夫は5個で食べ放題終了となりました。5-6個は問題ない!と楽勝で食べられると思っていたのは大きな間違い、思ったほどの個数は食べられないとわかりました。
桃の選び方はとても難しく、甘いものが好みの方は少し傷んでいる位のものを選ぶのが正解!傷んだ部分を除いて食べれば、とろけるような食感の桃が楽しめます。夫はお代わりでは硬めの桃を選び、シャキシャキした食感も楽しんでいました。硬めでも甘い桃は甘いようですので、歯ごたえの違いを楽しんでもよいかなと思いました。
こちらの農園では食べ放題に時間制限なく(ただ、コロナ禍で山梨県からの要請で120分以内に制限中)存分に楽しめるようになっていましたが、30分かからず胸が一杯、プランにはかき氷の食べ放題もついていましたが、桃を満喫したいとかき氷食べられませんでした。
他の観光農園で桃の食べ放題の時間を40分としているところがありますが、さほど多く食べられないことを考えると40分程度でも時間が足りないと思うことはなく、充分満足できるのではないかと思いました。
桃を食べると果汁で手が汚れるものですが、会場には、手洗い場があって汚れた手をすぐ洗うことができて便利、テーブルはお客さんが変わる都度きれいに清掃してくださっているなど、食べ放題を楽しめるよういろいろ配慮があって利用しやすい農園でした。
お土産物の販売
食べ放題を終えて、建物に戻る途中には、桃のお土産販売がありました。持ち帰りのほか、発送もできるとのこと。美味しい桃を食べた後、お土産にしたくなるという心理をよくわかっていらっしゃる配置です。(笑)
お土産で一番お安いのは、柔らかめの桃の「アウトレット」(500円)柔らかめといっても、傷んでいるようには見えず、甘いのが好みで持ち帰り後すぐにいただくのであれば、これが一番お得なお土産です。
きちんとした贈答にも使える箱入りのお土産もあります。この箱は、白桃と桜桃のセットですが、このほか、大玉3個入りの箱などもあり、好みの個数のお持ち帰りができます。
持ち帰りのほか、発送も可能。ふるさと納税のお礼の品で届くような高級な桃もありました。
美味しい桃をいただいた後であれば、財布の紐も緩みますね(^^ゞ宅配便の伝票を書いている方も多かったので結構な数が売れているようでした。
もぎ取りの成果
自宅に帰ってから桃のサイズを測ってみました。
ひとつで相当大きいと思った桃の重さは366g、直径9cm位の大きさ。持った時にずっしり来ましたが、重量を測ってみて、改めてびっくり。
もうひとつ、妻が厳選してもぎ取った桃は、何と482g!直径で12cm弱の大きさ。
2つを比べてみると、このサイズ感の違い。480gサイズがとても大きなことがわかると思います。
もぎ取りは1人2個、夫婦で4個をお土産にしましたが、他の2個も350g前後のサイズ、こんなに大きな桃がもぎ取りできるなら、やってみたくなりますよね。
最後に
桃の狩りと桃の食べ放題は初めての経験。フルーツ狩りは畑でもぎ取ってその場でいただくのが基本、生温かい桃はあまりおいしくないかもと、躊躇していたのがこれまで行かなかった理由。こちらの農園では、日よけの下のテーブル席で冷えた桃がいただけるというサービス、美味しい状態の桃がいただけると出かけてみたのですが、思った以上に桃が美味しく大満足。
桃狩りの翌日、お土産のひとつを冷やしていただいてみたところ、シャキシャキの食感ですが、甘みたっぷり。地元ならではの甘くてシャキシャキの桃が楽しめました。
桃は好みの柔らかさになるまで、新聞紙にくるんで涼しいところに保管しておくのがポイント。シャキシャキが良い方は早め、ねっとり系が良い方は、数日保管しておくと食べ頃になります。
8月上旬の桃狩り終了までの間に、もう一度行きたいと思い夫婦で日程調整中。桃狩りは、フルーツ狩りの中でも満足度が高いフルーツ狩りと実感。冷えた桃がいただけるのがポイント、次回もこの「冷たい桃食べ放題」になる農園を選ぼうと考えています。考えただけでも楽しみ♪です。
冷えた桃をテーブルに座っていただく桃狩りの他、桃畑の中で自分でもぎ取った桃をいただく方式の桃狩り、笛吹にある「浅間園」にも行ってきました。別のブログ記事で紹介していますのでよろしかったらご覧ください。↓
自分で取る桃を選べること、樹上完熟の桃が楽しめるのは、また違った良さがあります。畑の中でいただく桃は格別、冷えた桃も食べられるサービス(追加料金はありません)もありますので、どちらの桃狩りもお薦めです。
2022年も6月より桃狩りシーズンが始まり、早々に行ってきました。ブログ記事で紹介しています。
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