2021年夏のブログでは、「日本一の桃源郷」山梨県笛吹市にある桃農園に桃狩りに出かけた話題を様子を紹介しました。桃狩りといっても、方法は農園によって違いがあり、わが家が出かけたのは、
- 冷えた桃の食べ放題ができる桃狩り
- 畑の中でもぎ取った桃をその場で楽しむ昔ながらの桃狩り
の2種類の桃狩り、両方の農園に行ってみて、どちらにも違った良さがある思いました。
この夏、久しぶりに桃狩りに出かけ、夫婦揃って桃狩りの魅力にはまり、9月3連休「今シーズン最後にもう一度」と、桃狩りに行ってきました。
2021年4度目になる最後の桃狩りで出かけたのは、後者「畑の中でもぎ取った桃をその場で楽しむ昔ながらの桃狩り」、笛吹市一宮地区にある観光農園「浅間園」です。
笛吹市一帯では桃やぶどうの栽培が盛ん、観光客向けの桃狩り・ぶどう狩り観光農園が多数あり、桃狩りは例年9月上・中旬まで、9月はぶどう狩りが最盛期になっています。
予約は農園に電話を
桃狩りのシーズン中は、じゃらんのサイトを利用して予約していましたが、シーズン終わりは桃の状況はお天気や来場人数に左右されるため、予約サイトには掲載されておらず、サイト経由の予約はできません。直接農園に電話して、桃の状態を確認、予約してから出かけました。
料金やシステムは、前回利用したじゃらんのサイトに出ていたプランと同様の内容、畑の中で桃のもぎ取りをして40分間食べ放題のプランで1,500円でした。
9月は晩成種の白桃、肉質が硬い桃になるとの案内がありました。ホームページには、栽培されている品種が紹介されていました。
「浅間園」ではここに記載されている品種以外の品種も栽培されており、その日その日によって熟成している品種の畑が案内される方式、行ってみないとどの品種になるかはわかりません。
アクセス
一宮までは、河口湖周辺からは車で40分ほど、御坂へ行くのとほぼ同じくらいの距離、山越えのルートで、甲府盆地に出てから左側に進むと御坂、右側に進むと一宮です。
予約は9時にしましたので、8時過ぎに河口湖を出発したところ、50分ほどで到着しました。
入園まで
河口湖から峠を越えて笛吹に入ると、ぶどう農園のぶどう棚に大きなぶどうが生っているのが見えてきました。9月はまさにぶどう狩りのオンシーズン、以前よりもお客さんで賑わっているように見ました。
「浅間園」の駐車場の車の台数も多いように思います。
到着後、建物の中で桃狩りの受付。ちらっと見えた予約リストでは、予約はわが家のみ、その他のお客さんはシャインマスカットや巨峰などぶどう狩り、桃狩りはシーズンの最後のようです。
桃狩り料金は40分で1,500円、受付で支払いをすると農園に案内されます。なお、支払いは現金のみ。6-8月に笛吹市で実施していたPayPayキャンペーンの時はPayPayの利用ができましたが、今は、PayPayの扱いはしていないとのこと。注意が必要です。
山梨県内では、PayPay利用可能店が大幅に増えたと思っていましたが、キャンペーン終了後取り扱いをやめる店舗をよく見かけます。手数料などを考えると根付かないのでしょうか・・・残念です。
入園時の注意事項は前回同様、手荷物は貴重品のみ、手指の消毒、マスク着用のお願いがありました。
桃畑へ歩いて移動
「浅間園」は大きな農園で、桃畑も品種により場所が分かれています。今回桃狩りをする畑は、受付のある建物の真裏、一番近くにある畑、入園券を受け取ると場所の案内があり、歩いて移動します。
建物の裏側は、バーベキュー会場。ぶどう棚の下で食事が楽しめる場所、この日は団体客の予約が入っているようで、バーベキューの準備が進んでいました。
ぶどう棚のぶどうは1か月でずいぶん成長したようで、大粒のぶどうが下がっていました。
桃畑までは、看板に従って進みます。が、この看板の隣、バーベキュー会場の横が桃畑なので、すぐにわかりました。
本日の会場です。お客さんは他におらず、最初から最後まで貸切状態でした。
桃の時期も最後、多くの桃の木は収穫を終えている様子。
今日のエリアには5本ほど桃の実が生っている木が残っていました。
元々連休初日の18日に伺う予定でしたが、台風による雨が降り翌日に延期したもの、「台風で実が落ちてしまうかも」と言われていましたが、持ちこたえてくれていたようです。
桃狩りのシステム
桃畑でスタッフさんと落ちあい、入園券をスタッフさんに渡すと桃の取り方や食べ方の説明がありました。
もぎ取りは食べる分だけにするのがルール、お持ち帰り用にもぎ取りもできますが、お持ち帰り用は1kg=1,600円とお高め。大振りのものだと1個600-800円になるので、食べるだけにしておくのが得策、持ち帰りにはお土産用の桃の方がお薦めです。
お皿と包丁を受け取り、もぎ取った桃をその場でいただきます。
建物に近い桃畑でしたので、水道と流しが近くにあり、収穫した桃を洗たり、汚れた手を洗えました。(畑の中の桃狩りでも、水道施設は畑近くにありますので、洗えるのは同様です)
食べ終わったら、お皿、包丁は所定の場所に片付けます。皮や種入れるゴミ箱がありますので、マナーを守って利用します。
お土産に持ち帰る場合は、脇にあるプラスティックバックに入れて受付へ持っていきます。
また、クーラーボックスの中には冷えた桃が入っていて自由に食べられます。
クーラーボックスの中には、数日前に収穫した桃。数日間追熟しているので、柔らかめ。9月の晩成品種は硬めの果肉なので、柔らかめの桃が好みの方は、クーラーボックスの中の桃がおすすめ。
もぎ取り桃は外の桃ですので常温ですが、この日は雨の後の朝一番、また桃が冷えていて美味しくいただける状態でしたので、冷たい桃でなくても大丈夫でした。
桃狩り開始
案内してくださったスタッフさんの話によると、この日食べられる品種は3種類「幸茜」「さくら」「みさかっこ」。いずれも晩成種で果肉は硬めとのこと。
みさかっこ
「赤く色付かないけれど美味しいですよ」と勧められたのが「みさかっこ」。「浅間白桃」が変異してできた品種、大きめの桃になるようです。
桃の様子を見てみると確かに黄色っぽい色合いで赤味は薄いもの。2本ほど実の残っている木がありましたが、残り僅か。数が少ないこともあり、この品種は見送り。
さくら
今日食べられる桃の中で一番硬めな品種との説明があった「さくら」。しゃきしゃきした食感でありながら甘い桃とのこと、夫は硬いものが好きなので、この品種を中心に楽しもうと決めました。
この品種も400gほどの大粒のもの、夫が選んだ桃も掌にやっと乗るくらいの大きさでした。
幸茜
この日の品種の中では一番柔らかめ、甘みは3種類ともに高いとのことでしたので、妻はこの品種に決めました。
はち切れそうなくらい大きな実が生っています。
「幸茜」は、「山一白桃」が変異してできた品種で全体が赤く色づき桃らしい色合いになる大粒のもの、まさにその通り赤く色づいています。
今日の畑の中では「幸茜」の本数が一番多く、まだまだ選べる実もたくさんありました。
生育が進んで実が割れているものも見かけました。雨が多く水分が多くなると割れやすいと聞きますが、今年の長雨が原因でしょうか。
数ある実の中から美味しそうな実を選んでいただいてみました。
「さくら」は、説明の合った通り、硬くシャキシャキした食感、桃の味がするりんごをいただいているように感じるもの。食感がシャキシャキとはいっても甘みと桃の風味が強く、夫の好みだったようで、喜んで食べていました。
妻の「幸茜」は、少し柔らかめの食感、樹上で完熟になっているものだったのか甘みは最高、柔らかさと甘みのバランスがよく、美味しいと思いました。
それぞれ2個目を選んでいただいてみると、桃ごとに個体差があるようで、甘みやシャキシャキの食感は異なり、好みの桃を見つけるのは難しいと実感。選ぶ目が重要です(笑)
木の上の桃をよく見て選んで・・・と桃狩りそのものは楽しく、当たりの桃に出会うと大喜び、ちょっとはずれのものがあってもそれなりに美味しいので、”選桃眼”を競いながら桃狩りを楽しみました。
途中、冷えた桃も試してみると、硬・柔らかいという不思議な食感の桃、冷たい桃もよいのですが、やはり、自分で選んだ桃を食べる方が楽しく、その後は、もぎ取った桃をいただいていました。
ひとつひとつの桃の大きさが大きく4個目でほぼ満足。最後は夫婦で分け合ってもぎ取った桃をすべて食べて桃狩りを終えました。
3連休の中日は台風一過の晴天に恵まれ、甲府盆地を見渡せる高台にある畑での桃狩りは清々しく、気持ちの良い日でした。桃畑には日影が少ないので、真夏の日差しが強い時期よりも、秋晴れの涼しい日の方が体力的には楽、桃も適度に冷えていて美味しく感じました。
最後に
今年経験した「もぎ取り体験と冷えた桃の食べ放題」「畑でもぎ取ってその場でいただく食べ放題」どちらの桃狩りもそれぞれの良さがあって夫婦ともに満足。来年も必ず行こうと決めています。
一宮や御坂で栽培されている桃の品種は多く、6月~9月にかけていろいろな品種の桃の収穫が行われます。それぞれの品種の収穫時期は1週間程度と短く、桃狩りに行く時期により、また、農園により桃狩りができる桃の品種が変わります。
今年は久しぶりの桃狩りで品種の勉強があまりできておらず、行ける時期に食べられる桃を試しましたが、来年は、好みの品種に狙いを定めて出かける時期や農園を厳選して決めようかなと考えています。
桃狩りを経験してみて、奥深さを知り・・・来年はいろいろな品種の桃を試せればと思います。
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