2021年夏に初めて出かけた「日本一の桃源郷」山梨県笛吹の桃狩り、6月下旬より今年も桃狩りが始まり、早速行ってきました。
今回出かけたのは、甲府盆地の笛吹市一宮地区。週末は晴天で全国的に気温が上昇、最高気温40℃を超える地点も出るほど。盆地は特に気温が上がるので、暑さの中での桃狩りになりました。
甲府盆地の桃産地
甲府盆地には桃の栽培が盛んな地域がたくさん多数あります。甲府盆地の笛吹市内には、御坂、春日居、一宮と全国的に有名な産地ばかり、6月に入り早生品種の桃が東京のスーパーマーケットでも見かけるようになりましたが、箱には「笛吹」の文字をよく見かけます。
桃狩りの時期と桃の品種
桃狩りは極早生品種の収穫が始まる6月下旬から9月上旬までがシーズン、白桃の大振りの品種の収穫が始まる7月下旬から8月上旬あたりが特に美味しい桃が楽しめます。
笛吹周辺で栽培されている品種でもこれだけの種類があります。同じ桃といっても品種により味わいが異なり、食べ比べていくのも楽しいもの。わが家は昨年3回桃狩りに出かけ、「なつっこ」「すいみつ」「幸茜」「さくら」「みさかっ娘」をいただきました。食べ比べてみると、大きさも肉質も甘みも違うと初めて知り、桃狩りの楽しさにはまりました。
2021年の桃狩りの様子は、以前のブログで紹介しています。↓
利用したのは「浅間園」
2021年の桃狩りシーズン、畑の中でもぎ取った桃をその場で楽しむ昔ながらの桃狩りに出かけ、樹上完熟の桃の美味しさを知り、今年もと思って「浅間園」に出かけました。
「浅間園」は団体客も利用できる大規模な農園、桃のほか、ぶどうも栽培しており、初夏~秋まで果物狩りが楽しめる観光農園です。
「浅間園」のホームページには、桃狩りができる品種が紹介されています。どの時期にどの品種が旬となるのかがわかる一覧、食べたい品種がある時にはこれを見ながら計画を立てることができます。
2022年は6月19日から桃狩りが始まっており、シーズン最初の品種は極早生の「ちよひめ」。その後、「白鳳」「白桃」と続き、シーズン最後は「幸茜」と変わります。表では8種類が紹介されていますが、実際にはここに記載されていない品種もあるので、もう少し多くの品種の桃をいただくことができます。
予約は「じゃらん」で
予約なしで利用できる農園もありますが、コロナ禍、入場人数を制限するため予約制としている農園も ありますので、事前に電話かネットで確認するのがお勧め。その際には桃狩りができる品種や作柄の確認もできます。
予約は、今回もいつものじゃらんを利用しました。桃狩りに行こうと決めたのは当日の朝、桃狩りをやっている農園を探して電話を掛けるのは時間がかかるので、サイトで検索。当日でも予約可能だった農園の中に「浅間園」もあり、こちらに決めました。
じゃらんほか、レジャー情報サイトならば検索も予約も簡単。じゃらんには、定期的に出る「じゃらんクーポン」や期間限定でもらえるポイントがあり、これらを活用すると割引料金で桃狩りができるので、最近はこのサイトを活用しています。
今回利用したのは、畑の中で桃のもぎ取りをして40分間食べ放題になるというプランで1,500円という設定。昨シーズンも同じ価格でした。
たまたま、じゃらんから1,000ポイントが付与されていましたので、1,500円×2人=3,000円のところ2,000円で利用できました。会員登録しておくと、定期的に期間限定ポイントが付与されますので何かとお得。ひとり1,000円というのは破格です。
アクセス
一宮までは、河口湖周辺からは車で40分ほど、御坂とほぼ同じくらいの距離、山越えのルートで、甲府盆地に出てから左側に進むと御坂、右側に進むと一宮です。
当日9時過ぎに行くことを決めて予約したため、予約できたのは10時半のもの。すぐに河口湖を出発したところ、予約時間よりも早く到着してしまいましたが、そのまま入園できました。
予約の時間は目安とのこと。早まっても遅れても14時半までに到着すれば桃狩りが楽しめるシステム、お客さんにやさしい運営をされているようでした。
入園したら歩いて桃畑へ
「浅間園」は桃狩り、ぶどう狩りの農園が続く”フルーツ街道”沿いの立地、カーナビを使えば間違いなく案内されます(笑)
広い無料駐車場がありますので、駐車場入場待ちになることはなさそう。こちらを利用するのは3回目ですが、いずれも混雑はなくスムースでした。桃狩りの受付はこの建物の中にあります。
予約の名前を伝えて料金の支払いをすると、入園券がもらえます。このチケットをもって桃畑へ向かいます。マイクロバスで桃畑へ向かう農園もありますが、こちらの農園は受付のすぐ裏に畑があり、歩いていける範囲にあります。
なお、桃畑には大きな荷物の持ち込みはできないルール、手荷物は貴重品のみ小さなバックにして、その他は車に置いておきます。
桃狩りをする畑までは、歩いて数分。途中、桃畑への案内看板がありますので、矢印の方向に向かっていけばOK。緩い坂の両側に桃畑、ぶどう畑が広がっています。
今回利用したのは斜面一番下側の畑、緩い坂を下っていきます。
桃狩りができる畑への移動の途中、別の品種の畑の様子を見ると、収穫まではまだ時間が必要な状態、内側にも太陽の日差しをあて、色づきを良くしているところでした。こういった途中経過を見ると美味しい桃を作るには手間がかかるのもわかってきます。
畑の入口に「24時間録画中」と防犯カメラが設置されている旨の標識を見つけました。先日、収穫前の桃盗難被害のニュースがありましたが、こうやって防犯をするしかないのですね。畑の農作物は外で生育させるので、鍵などをかけることもできず、監視カメラをつけることくらいでしか対応できないのでしょうが、さみしい限りです。
途中にはぶどう畑。ぶどうの旬まであと3か月、まだまだ実は小さく、これからといったところ。こちらには巨峰、シャインマスカットと人気の品種が植えられています。
桃狩り開始!
この日の桃狩りの会場は、こちら。斜面一番下側の畑、「ちよひめ」が植えられている畑です。
桃畑のところどころにパラソルが設置され、桃を食べるためのテーブルも置かれています。
桃畑の入口で入園券をスタッフさんに渡すと、桃狩りのシステムの説明があります。
食べ放題の時間は40分間、畑の中で好きな桃を選んでもぎ取って食べられるほか、冷えた桃を食べたい方向けに、前日までに収穫した桃がクーラーボックスの中に用意されています。
もぎ取った桃を畑の中でいただくのですが、別料金を支払えばお持ち帰りも1kg=1,300円でできます。「ちよひめ」は小さめのサイズ4個で1kgくらい、畑の中には重さを計量できる秤があるので、確認しながら選べます。
入り口で取った桃を入れるバケツと包丁が渡され、桃の取り方や食べ方、食べ終えた後の種や皮の捨て方などの説明があります。桃畑の中には水道もありますので、採った桃を洗ったり、果汁で汚れた手を洗うこともでき、快適に桃狩りが楽しめます。
スタッフさんの案内を聞いた後、早速桃の様子を見に行きました。
先週から桃狩りが始まったばかり、畑の中の桃には、まだ袋がかかったままの木もあります。
桃の木の内側から見上げてみると、桃の実が見えました。いい色合い、とても美味しそうです。桃の重みで下がっている枝もあり、どれからいただくのが良いか迷ってしまいます。
桃のサイズは200g位と小さめが多いようですが、個体差もあり・・・
写真では大きさが伝わりにくいのですが、300gくらいの大きなサイズの桃もあります。
夫婦それぞれ、「これぞ!」と思う桃をもぎとり、早速いただいてみました。
はしりの桃でまだ硬く酸味があるかなと思っていましたが、シャキシャキした食感でほどよく甘い状態、とても美味しい桃。トロリと溶けるような食感ではなく、硬めの食感ですが水分量が多いのか噛むと果汁があふれてきました。
スタッフさんの案内では「上の方の実が美味しいですよ」とのこと、確かにその通り。脚立に上って上の方の枝から採った実の方が甘く、大きさも甘さも桃によって個体差があります。甘い桃がどれかを見分ける「選桃眼」が重要、何度か桃狩りに行くと分かってくるような気がしました。
途中、クーラーボックスの中の冷えた桃もいただいてみると、熟した桃が多く、樹上で採った桃よりもさらにジューシー。この日は30℃近く気温が上がった暑い日でしたので、冷たい桃はジュース代わりにちょうどよく、自分たちで採った桃をいただく途中で冷えた桃もありがたくいただきました。
結局40分間でいただいた桃は夫婦で8個だけ。美味しい桃とはいえ、さほどたくさん食べられるわけではありませんので、失敗は許されず・・・美味しい桃を選ぶことがとても重要でした(笑)
桃狩りの後はお土産も
桃狩りを終え、戻ってくるとお土産物コーナーへ。地元のお菓子などのほか、自宅等へ配送ができる桃の販売もあります。
お土産物は、ぶどうや桃を使ったお土産お菓子各種のほか、
シャインマスカットサイダーがあったりと、まさに観光地のお土産ものコーナーです。
桃売り場を見てみると、採れたての桃が整列。
桃狩りで楽しんだ「千代姫」は6個で2,000円。緩衝材のクッションにくるまれて箱に入っている姿は、畑で見る桃よりも、上品に見えます(笑)
大きめの「日川白鳳」は5個で2,500円と高級品。東京で購入するよりは安価ですが、手を出しにくい価格帯。
お手軽に3個入りで1,600円もあります。自分で採ったお持ち帰り桃は配送できないので、配送したい場合はこの中から選ぶことになります。桃狩りの感動のおすそ分けもいいですね。
その他、枝おれの桃が格安で販売されているのは、農園ならでは。買って帰ろうかとも思いましたが、桃を思いっきりいただいた後なので、今回は見送りました。
最後に
「はしりの果物はあまり美味しくないかも」と心配していたのですが、思った以上に食べごろの桃が味わえて夫婦ともに桃を満喫できて大満足。
桃の木の下に入ると、桃の香りがひろがり、とても幸せな気持ちになりました。
毎度ながら、美味しい桃に出会うならばスタッフさんから美味しい桃の見極め方をよく聞き、吟味して選ぶのが重要、スタッフさんとコミュニケーションをとって教えてもらうのがコツです。
今年の桃狩りシーズンはこれからが本番。9月までいろいろな品種が出てきますので、何度か伺って食べ比べをしたいと思っています。今から夏本番が来るのが楽しみになってきています。
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