例年11月はお天気に恵まれる日が多く、今年も新宿御苑に紅葉を見に行ってきました。11月は紅葉が楽しめる他、新宿御苑で育てている菊を展示する「菊花壇展」も開催されています。
昨年(2019年)初めて鑑賞し、菊がとても素晴らしかったので、今年もと行ってみたものです。
昨年の様子は以前のブログで紹介しています。
この日は、千駄ヶ谷門から。新宿御苑には、新宿門、大木戸門、そして千駄ヶ谷門と3か所の入口があります。最も混雑するのは新宿駅南口から近い「新宿門」、人気のある時期には入場に行列ができますが、「千駄ヶ谷門」は一番利用者が少なく、比較的早く入場ができます。
「菊花壇展」は例年11月に開催される展覧会、2020年は、11月1日(日)~11月15日(日)に開催。千駄ヶ谷門の入口には菊が飾られています。出かけたのは、「菊花壇展」が始まったばかりの11月3日、まだ菊はこれから咲く時期なのか、つぼみでした。
「菊花壇展」は、園内の日本庭園の中で開催されています。
新宿門と千駄ヶ谷門の間、一番奥側のエリアにあります。
通年で新宿御苑に出かけていますが(新宿御苑に行くというよりも、千駄ヶ谷への近道で通り抜けるのに使っているのが正しいかも)、お客さんが多くなるのは、お花見で桜の咲く3月下旬から4月上旬あたりと、紅葉がきれいな11月、この日も久しぶりに多くのお客さんで賑わっていました。
11月に入ったばかりの時期は紅葉もまだまだ、今年は11月中旬から下旬が見頃と思います。
「菊花壇展」に合わせ、園内には菊の花壇が作られていました。
■ 懸崖作り花壇
千駄ヶ谷門に飾られていたのと同じ、「懸崖作り」の花壇です。岩の間から垂れ下がって姿を模して作り始められたもの、1本の菊から仕立てるらしいのですが、ここまで大きなものにするには年数もかかるものと思います。
咲き始めでしたが、すべての菊が咲くととても華やかになると思います。
■ 一文字菊 管物菊花壇
花の形の特徴のある菊の花壇です。
黄・白・紅の花色の順番に、1列1品種づつ植えられています。神馬の手綱を模していることから「手綱植え」と呼ばれているとのこと。ぴしっと整列しているので、とてもきれいです。
管物菊は、細長い管状の花びらが放射状に咲くのが特徴の大輪咲き品種。菊にもいろいろな品種があるのですね。
■ 大作り花壇
1本の菊から大きな山のように作り上げる花壇です。
一番見ごたえのあるもの、4本の大作り花壇が並んでいました。
最初に咲いていたのは、「紅葉狩り」紫色の花が華やかです。
大作りとは一株の菊を半円形に仕立てて、数百輪もの花を咲かせる技法で新宿御苑独自のもの、下を見ると確かに1本の菊から作られているのがわかりました。
鑑賞している途中で職人さんが手入れしているところを見かけました。菊の柄が入った法被を着て作業をする姿は真剣そのもの、弟子たちに細かく指示をしていました。
■ 大菊花壇
大菊は、花びらが花の中央を包み込むように丸く咲くのが特徴とのこと。菊というと、最初に思い浮かべる花の形かと思います。
黄・白・紅の花色の順番に、1列1品種づつ植えられる「手綱植え」の手法の花壇になっています。
花びらが厚く豪華な菊、奥に行くほど高くなるなど、花をきれいに鑑賞できるよう整えられているのを見ると、職人さんのこだわりを強く感じました。やはり見ごたえのある菊ばかり、新宿御苑の技術の高さは素晴らしいと思いました。
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今週末も暖かくお天気に恵まれましたので、新宿御苑に行ってみました。
お昼時は、ピクニックシートを敷いてお弁当を食べる家族連れが多く、いつになく混雑しています。
11月も中旬になると紅葉も進み見頃に近づいてきました。来週末の三連休もきれいな紅葉が楽しめると思います。
千駄ヶ谷門の懸崖作りの菊も満開。中央の菊はピンク色だったのですね。
華やかな黄色です。
菊が終わると本格的な冬もすぐそこですね。寒くなるまでに、まだまだ新宿御苑を楽しみたいと思います。
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