日本で唯一温泉に入る猿に出会える「地獄谷野猿公苑」に行ってきました。
いろいろなガイドブックで雪が降る中、猿が気持ちよさそうに温泉につかる写真が載っているのをみて、行ってみたいと思ったもの。海外からの観光客には温泉に入る猿が「Snow Monkey」と呼ばれ、間近で猿を見たいと人気がある観光地です。
アクセス
基本的には車でアクセスする場所、湯田中温泉からはバス便もありますが、山の中のちょっと不便な場所にあります。
我が家は滞在していた小布施からは車で30分ほどでした。
駐車場は、野猿公苑まで徒歩15分の地獄谷駐車場(有料)と徒歩30分の野猿公苑専用駐車場(無料)の2か所。カーナビゲーションで野猿公苑を目指したところ、案内されたのが地獄谷駐車場、結果として近い場所に停めることになりました。
猿は毎日いるとは限らない?
野猿公苑は、野生の猿が畑の作物を荒らすのを避けるために、山の中で猿に餌付けを行ったのが始まり。ニホンザルを間近で観察できる貴重な公苑です。
基本は山の中で生活している野生のニホンザルが野猿公苑にやってきて日中過ごし、夜は山の中に帰っていくそんな生活スタイルをおくっているとのこと。猿は毎日野猿公苑にやってくるわけではなく、また、開園時間に合わせて生活をしていないので、開園中であっても猿が一匹もいないことがあります。
猿が公苑にいるかどうかは、facebookの公式アカウントで確認できます。
秋は冬に向けて食料の確保をする時期、山の中を活発に動き回って忙しいのか、公苑に現れない日も多くあります。猿がいない日に行ってもつまらないので、事前に確認してから行くのがおすすめ。Facebookにはその日の猿の状況が掲載されています。「出勤中」「早退」「断念」などのメッセージを見るとフッと笑ってしまいます。
そのほか、野猿公苑の詳細は、公式サイトに情報が掲載されています。
駐車場から野猿公苑までの道のり
駐車場料金を払って駐車場に来る前を停め、野猿公苑まで歩いて向かいました。
駐車場スタッフからもらったのは、この案内地図。駐車場から野猿公苑まで歩いて15分ほど、横湯川沿いの遊歩道を登っていきます。
ここでよいのか?と不安になる道ですが、途中看板もあり、一安心。
川沿いを登っていくと、温泉旅館が見えました。近くには天然記念物「渋の地獄谷大噴泉」があり、温泉の源泉から白い湯気が上がり、あたり一面は硫黄のにおいがします。さらに山道を登ると、公苑の入口に到着。
ここまでの道のりは少しわかりにくく、駐車場スタッフさんから受け取った地図があってとても助かりました。こんな地図要るのか?と思っても捨てずに持ち歩くのが正解!地図がなかったら辿りつけなかったかもしれません。
苑内の様子
入口の建物で入場券を購入して入苑しました。
入園料は大人800円。入り口には、見学の留意点が書かれた看板がありますので、よく読んでから苑内へ。
園内を進むと、川沿いに多くの猿がいるのが見えました。
公苑一番奥の「猿の温泉」まで行ってみると、温泉の周囲にはたくさんの猿たちがいました。
まだ夏の暑さが残る9月、温泉に入っている猿はいませんでした。
子供同士が温泉の脇で遊んでいると、1匹の子ザルが温泉の中に落とされてしまいました。上がってきた猿は体毛が濡れていて・・・とっても小さい猿でした。
子供同士で足を引っ張ったりと楽しそうに遊んでいました。
岩の上には猿の親子。子供はお母さんから一時も離れようとしません。
こちらではいたずら好きの子ザルが集まって遊んでいます。
春に生まれた子ザルはまだ小さくてかわいい・・・
春に生まれた子ザルたちがかわいいさかり。何匹も集まってとじゃれあっているのを見ると、とても微笑ましい光景。こんな間近で猿を見たのは初めて、猿が遊ぶ様子を見ているだけで癒されるもの。1時間近く時間を忘れて猿を見ていました。
雪のシーズンになれば、雪が積もる中温泉に入って恍惚の表情を浮かべる「Snow Monkey」が見られますが、この時期はどの猿も温泉に入らず・・・残念。冬に行くのは大変な場所、雪のない時期でも猿を見るのは楽しいもの、また来たいなと思う場所でした。
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