9月は気候がよく山歩きには最適の時期、トレッキングの楽しめる場所とガイドブックで見つけた「栂池自然園」に行ってきました。
「栂池自然園」は、新潟、富山、長野、岐阜の四県にまたがる中部山岳国立公園の中にある高層湿原。湿原に棲息する植物を観察できるよう木道が整備されていて、初心者でもトレッキングが気軽に楽しめます。
「栂池自然園」までの行き方
「栂池自然園」は環境保護の観点から自家用車の乗り入れができないようになっており、「栂池パノラマウェイ」のゴンドラリフトとロープウエイを利用してアクセスします。
最初はゴンドラリフトに乗車します。
朝一番のゴンドラリフト乗り場には行列。乗る前にコロナ対策で連絡先などを記載しておく必要があり、その手続きに時間がかかっていました。
用紙に記入を終え、チケット売り場でチケットを購入して乗車します。
栂池ゴンドラ&栂池ロープウェイの往復に自然園入園料つきで3,700円、片道チケットや自然園に入場しないチケットもあります。
ゴンドラリフトの終了時間を確認して、自然園へ向かいます。
ゴンドラリフトは6人乗りですが、コロナ対応で4人乗りで運行、列の進みは早く思ったよりも早く乗車できました。
あいにくの曇り空、お天気が良いととても景色が良いらしいのですが・・・ところどころ、白い雲の中に入りながら進んでいきます。
栂池公園駅から栂の森駅まで乗車時間は約20分。ゴンドラリフトを降りて、250mほど離れたロープウェイの栂大門駅まで向かいます。
ロープウェイ乗り場栂大門駅です。ここからは70人乗りの大きなロープウェイに乗車します。
70人乗りの大きなロープウェイで自然園駅へ向かいます。こちらもコロナ禍の影響で30人に定員を絞って運行。その分、乗車までに時間がかかります。
乗車時間は5分ほどと短いのですが、ほぼ雲の中で真っ白の景色でした。
ロープウェイの自然園駅から400mほど坂道を登ると、栂池自然園です。乗り換え時間などを入れて1時間ほどで到着しました。
ビジターセンター
自然園の入口にはビジターセンターがあります。ここで自然園の地図などを確認して出発です。
栂池ヒュッテ記念館
ビジターセンターの隣に「栂池ヒュッテ記念館」があります。以前は「栂池ヒュッテ」として使われていた建物が記念館として開放されています。中には登山用品などの展示があり、登山の歴史を学ぶことができます。
栂池自然園
ビジターセンターで園内の様子を学んだ後、栂池自然園に入園しました。
一番遠い展望湿原(④の位置)まで往復すると1周5.5kmでゆっくり歩いて3時間半~4時間ほど。午前中早い時間に入園できたので、1周回ってくることにしました。
①ミズバショウ湿原
自然園に入ってすぐのところにあるのがミズバショウ湿原。6月下旬から7月には白いミズバショウの花が一面にひろがります。
自然園全体に木道が整備されているので、初心者でも安心。
②浮島湿原
園内の分かれ道には案内標識があり、園内を迷うことなく歩けます。
途中のモウセン池のあたりには、休憩用のベンチもあり、お茶を飲んで一休みもできます。
展望湿原を目指して、さらに山道を登っていきます。
④展望湿原
園内で一番高い位置にある標高湿原です。湿原を眺められる位置に展望デッキがあります。
ここまで歩いて2時間ほど。ちょうど折り返しなので、ここでお昼ごはんを楽しむ方を多く見かけました。
私たちもベンチが空くのを待ち、ランチタイムにしました。
持ってきたのは、小倉マーガリンのランチパック。標高の高い位置だったのでパックがぱんぱんに膨らんでいました。
北アルプスの山々が眺められるはずだったのですが、雲で隠れていて見えず残念。空気のよいところで美味しいランチを楽しみました。
展望湿原からさらに進むと、自然園の中で標高の最も高い位置にある展望台に到着。自然園全体がきれいに見下ろせます。
山の中にある池もきれい、癒される風景です。
急な階段になっているやせ尾根を降りると高層湿原が見えてきました。
②ワタスゲ湿原
木道を歩いて、ワタスゲ湿原を目指します。
途中、風穴にも立ち寄りました。
風穴は、岩の間にできた穴。真夏でも雪が残り、冷たい風流れてきます。
湿原の中に設置された木道を歩いて、入口に戻りました。
9月は花の季節も終わって、紅葉が始まる直前の時期。夏であれば、園内にきれいに咲くミズバショウやワタスゲなどが見られ、10月中旬以降は紅葉も楽しめるのですが、9月はお花と紅葉の端境期にあたる時期。少し紅葉が進み、冬の訪れが感じられました。
園内は多少のアップダウンがありますが、木道や階段がしっかり整備されていましたので、初心者でも安心と思いました。
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