河口湖の滞在中、吉田のうふどんを食べに行こうと、いつもの「ムサシ」へ行ってみるとのれんが出ておらず営業していない様子。ネットで検索してみると、木曜日は定休日。普段、河口湖へ来るのは週末だけでしたので、週末は土日ともに営業していたので、木曜日が定休日であることを知りませんでした。
さて、吉田のうどんをどこで食べようかと思案、「ムサシ」のすぐ近くにある「ふじ山食堂。」に行ってみました。
駐車場はお店の目の前のほか、第3まであり、結構な台数が停められますので、市街地の中にあるお店ですが安心。11時過ぎで早い時間でしたので、お店の前の駐車場に停められました。
お店に入ると、富士山、歌舞伎が描かれたタペストリー、外国人観光客を意識されているのですね。そういえば、新型肺炎ウィルスの流行以降、海外からの観光客は大きく減少、最近、河口湖周辺では全く観光客の姿を見かけなくなりました。
吉田のうどんのお店の定番、靴を脱いで上がる形式、板張りの部屋にちゃぶ台、座布団で座っていただきます。
店内は古くからある「御師」の家を改造したのかと思われる内装、黒くて太い柱や梁があり、神棚も残されていました。
メニューは吉田のうどんを中心にトッピングが選べるほか、ラーメン、定食などもあります。
かけうどん、つけうどんが500円~ですので、ちょっとお高め。
珍しいのは定食メニューがあること。唐揚げ、生姜焼き定食には、ごはんとメインの他、みそ汁代わりに小さいサイズの吉田のうどんが付きます。ランチにうどんだけではと思う方にはちょうど良いメニューです。
英語版のメニューも用意されています。やはり、外国人観光客も多いのですね。
お料理が来るまでの間、メニューを眺めていると、「冷やしたぬきうどん」の英語の説明に笑ってしまいました。揚げ玉の説明が「Bits of Deep-fried Tempura Batter」一生懸命説明したいという気持ちが伝わる翻訳ですよね。
「ふじ山食堂。のメニューは富士山登山者の為に頂上まで登りきれるよう量が多くなっております。」との説明書きがあります。大盛り好きの方にはうれしいサービスです。(ということは、このお店の「大」は相当の大盛りということですね、留意しておきましょう。)
テーブルに置かれている注文票に記入してスタッフに渡します。大盛りでも100円違い、並と大盛りは麺の分量が2倍の違いがありますので、この点では良心的です。
何を食べようかと迷っていると、隣のテーブルに富士登山うどんの大盛りが運ばれてくるのが見えました。器も中身も巨大!普段、吉田のうどんでは、大盛りを注文することも多い夫婦ですが、ここでは大盛りはやめておくべきと思い、並みサイズにしておきました。
■ つけうどん(500円)+てんぷら(100円)
妻は、麺を楽しむために「つけうどん」、そして、トッピングはてんぷらにしてみました。運ばれてきたのは、澄んだつけ汁とてんぷらの乗ったうどん、そして、2つの瓶。
うどんは、わかめ、きゃべつ、にんじん、ねぎがデフォルトの具材、そこにトッピングのてんぷらが乗っています。
てんぷらの形は、丸いかき揚げではなく、富士山を模した台形、「ふじ山食堂。」らしさがあっていいですね。
一緒に来たのは、味噌だれ。つけ汁に好みの味噌だれを入れて楽しむ形式とのこと。これは初めての経験です。
もうひとつの瓶は、辛み。吉田のうどん店にある「すりだね」とは異なり、粉末状のもの、七味唐辛子かと思います。
最初につけ汁をそのまま味見してみると、出汁がしっかり効いた醤油ベースのもの、それだけでも充分なお味で最初は味噌を入れずそのままでいただいてみました。
エッジの残るコシの強い麺、とても噛み応えがあって、夫婦の好みの硬さです。醤油ベースのつけ汁でいただくのもよく、美味しいうどんです。途中、味噌だれを入れて味わってみると、また風味が変わってよいもの、どちらもうどんによく合い美味しい・・・驚きました。
■ 冷やしたぬきうどん(600円)
夫は冷やしたぬきです。醤油ベースのつゆがかかり、わさびが添えられています。具材は、揚げ玉のほか、わかめ、きゃべつ、にんじんにきざみねぎが乗っています。揚げ玉は細かいタイプのものがたっぷり。
麺のコシがあるのは、つけうどんと同様、揚げ玉とわかめに醤油が強いかけ汁で、最後に蕎麦湯(うどん湯?)が欲しくなるお味、少し辛めです。
運んできたスタッフから「たぬきには味噌だれを入れないほうが美味しいというお客さんが多いですよ」との案内があり、味見してみるとその通り、これは、醤油ベースで食べるのがよいようです。
急な事情変更で入ったお店ですが、麺も出汁も美味しく良い出会いになりました。定食メニューのアジフライに惹かれましたので、次回はお腹を空かせて、定食系メニューに挑戦したいと思っています。ごちそうさまでした。
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