ホスピタリティあふれる南インド料理店「三燈舎」でミールスを楽しむ休日

日本でインド料理と言えば、タンドール窯で焼いたナンとクリームを使った濃厚なカレーを提供する北インド料理店が多かったと思いますが、最近は、米にスープのようなカレーを提供する南インド料理店も増えてきました。

わが家の近くでは、エリックサウスやダバインディアなどで南インド料理を楽しんでいますが、神保町に行列ができている南インド料理店があると聞き、行ってきました。

孤独のグルメでも紹介されている「三燈舎（SANTOSHAM）」です。

ゴールデンウィーク期間はランチタイムのみ営業されていました。普段の週末は階段に並ぶ行列ができていますが、この日は待ち行列なし。外出自粛期間中なので、ごもっとも。こういう時は近くに住んでいることのメリットを感じます。

コロナウィルス感染拡大防止のための配慮もきちんとされています。

通常時は、ランチ、ディナーの営業、定休日は月曜日です。

お店の入口には、花が浮かべられた鉢が置かれています。こういった細かな心遣いがいいですね。

初めて伺ったお店なので、普段の配列を知らないのですが、ゆったりとテーブル間隔が取られ、窓も全開、安心して利用できます。

週末、土日のランチセットメニューは、ミールスかドーサ、ディナーのお値段と同じですが、ドリンクがついてくるというもの。ミールスはベジとノンベジから選べ、ベジは100円引きの1,750円、ドーサはフルサイズのもので、どの種類を選んでも1,350円です。

ミールスはお料理の説明が丁寧にされています。ノンベジを選ぶと、チキンと魚のカレーがつき、ノンベジの場合は、ヨーグルトとベジカレーが付きます。

お料理の置いてある場所が番号で示されているのは、初心者には分かりやすいもの、そして食べ方も丁寧に説明されています。

ラッサム、サンバル、ライスがお代わりできるのもミールスならでは。

ドーサの種類はなんと13種類。ここまでたくさんのドーサのメニューがあるお店は初めてです。ベジパニールなどは美味しそう・・・

そのほか、アラカルトのカレーがいろいろ。食べてみたいものばかりです。

テーブルの上には、水差しとカトラリーとともに、手指消毒液も。ここにも気遣いがあってうれしい。（ただ、洗面で手をきれいに洗えますので、消毒液がなくても大丈夫です）

夫婦ともにミールスがお目当てで訪問していますので、ベジとノンベジとひとつづつオーダーしました。

最初に夫が選んだドリンクのラッシーが来ました。濃厚なヨーグルトのラッシー、これも自家製ヨーグルトでしょうか。

■ ミサントーシャミールス・ベジ（1,750円）

バナナの葉の上に見本通りにお料理が並んでいます。バトゥーラ（揚げパン）が揚げたてで温かいのが伝わってきたほか、スパイスの香りがストレートに感じられます。

●サンバル

にんじん、たまねぎなどが入ったスープ、ご飯にかけるほどよい酸味で美味しい。

●ラッサム

豆の入った酸味のあるスープ、こちらもご飯にかけていただきます。

● トーレンとカレー

この日のトレーンは、ココナッツ炒め。少しの甘味と歯ごたえが美味しい。カレーはかぼちゃでした。

● マサラワダとヨーグルト

ヨーグルトとカレーをご飯に混ぜると美味しいというのは不思議な感覚ですが、確かに美味しいのですよね。

● バスマティライスとバトゥーラ

バスマティライスでいただくミールスが一番。さらっとしたカレーとはバスマティライスがよく合います。

バトゥーラは、揚げてあるので、ボリューム満点。コクがあってよいという方が多いですが、妻にはちょっと負担。次回からは、バトゥーラなしでとお願いしようかと思ったほど。

■ サントーシャ・ノンベジミールス（1,850円）

魚は鯖が筒切りで入っているなど、こちらのほうがボリュームがあり、男性にはこちらがお勧めです。

ひとつひとつのお料理が丁寧に作られているのがわかるお味、一品毎に味わっていただいた後は、ご飯にかけて混ぜていただき、さらに美味しくなるのを楽しみました。

妻は最後にチャイをいただきました。空気を入れてより甘さと香りが楽しめるよう現地と同じスタイルで供されました。スパイシーなカレーの後の甘いチャイはしみわたるような気がしました。

この時期は外の緑を眺めて、風を感じながらいただくのが気持ちよい季節。コロナ対応とはいえ、外の空気を感じながらのランチは美味しさを増すような気がしました。

現地で使われているお弁当箱が販売されていました。この器、シンガポールでも販売されているのをよく見かけます。欲しくなってしまうのですが、日本では使う機会も少なく・・・次回シンガポールに行った時に買ってこようかなと思いました。

お料理が美味しいのはもちろん、ここまでおもてなしを感じられるお店は少ないのではと思うほどのホスピタリティを感じるお店、行列の理由がわかりました。平日は軽いミールスも用意されているよう。平日ならばさらに気軽に伺えます。

次回はドーサを試してみたいと思っています。ごちそうさまでした。

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