夫婦ともども会社勤めのわが家、長い休暇を年1回取得していますが、今年ばかりは海外投渡航が難しく、9月に沖縄に行くことに決め、沖縄までのフライトはユナイテッド航空マイレージプラスの特典旅行を利用しました。
普通の旅行であれば、目的地に早く到着できるよう直行便を選ぶ方が多いと思いますが、今回は、日本各地にあるANAのスイートラウンジを巡ってみようという目的があり、できる限り経由地が多くなるよう検索しながら、発券しました。
検索には時間がかかりましたが、試行錯誤する中で特典旅行で発券可能な面白いルートも見つけましたので、どんな手順で検索したか、面白かったルートなどを紹介します。
ユナイテッド航空特典旅行の予約方法
特典旅行の予約は、ユナイテッド航空のホームページから行います。行先は決まっていても、予約できるルートは空席次第、どんなルートがあるかは、検索をかけて調べるしかありません。
ユナイテッド航空のホームページにある特定旅行の予約画面です。ここに、出発地、目的地、日付を入力して、検索します。ここまでは通常の検索のときと同じです。
必要事項の入力を終え、検索すると、上記のような結果画面が表示されます。通常、条件に合致した特典旅行のルートが、直行便と経由便混在して表示されますので、ここから好みの時間帯、経由地を選んで予約に進んみます。出発時間と到着時間、乗継回数はこの画面で確認できますが、経由地がどこかはこの画面には表示されません。予約可能なルートが多数ある場合は、ひとつひとつの詳細画面を表示して確認するのも面倒。そんな時には、画面中央にある直行便のチェックを外し、さらに、乗継空港を選んで検索結果の絞り込をしていきます。「乗継空港の選択」をクリックすると、
検索された結果の中で利用されている乗継空港が一覧で表示されます。この中から利用してみたい経由地のみチェックを残して、実行をクリックすると、選んだ経由地のみの検索結果に絞り込むことができます。
ここで表示されている経由地は、その日に予約可能なルートの経由地ですので、日付を変えると、経由地の選択肢も変わります。休暇がずらせるようであれば、前後の日程でも確認してみるのと選択肢が広がります。
これは、羽田→福岡の特典旅行予約で、経由地に新千歳を選んだ時に表示された結果の一覧です。新千歳→福岡のフライトは福岡16:50着の1便しか選べないようですが、羽田→新千歳間は選択肢が複数出てききています。
羽田→新千歳について、早めの時間帯のフライトを選べば、新千歳で滞在できる時間を長くして、食事をしたり、お土産物を買ったりすることができます。
この日の検索結果の中で一番滞在時間が長かったのが、上記フライトの組み合わせでした。新千歳で3時間25分の乗継時間がありますので、北海道を味わうランチを楽しみ、その後、お土産を買い、ラウンジでくつろぐ時間も充分取ることができます。
日本国内ANAスイートラウンジをすべて利用できるルート
沖縄旅行の前後で日本国内にあるANAスイートラウンジのすべてを利用するには、どのようなルートにすればよいか・・・先ほど紹介したユナイテッド航空の予約サイトで検索を繰り返して、ルートを考えて予約しました。
往復で2枚の片道航空券で予約するのがマイル数が一番少なく済むのですが、片道の中では2経由地になるルートが提示されなかったので、5つのラウンジを周りきることができず、3枚の片道航空券を組み合わせて予約・発券しました。
3枚の片道航空券の必要マイル数は、5,500+5,500+9,000=20,000マイル、直行便で往復した場合は、9,000マイル×2=18,000マイルですので、プラス2,000マイルで国内各地を楽しむおまけがついてきたことになります。
なお、現在、ユナイテッド航空の特典旅行に必要なマイル数は、発券時期や距離により随時変わる方式であるため、チャート表が公開されおらず、検索してみないと分からないのですが、検索した時期では、短距離は5,500マイルから、長距離は9,000マイルから予約できました。
航空券1 羽田 → 新千歳 → 福岡 5,500マイル
ますは、福岡までのフライトです。先ほど予約方法を紹介したルートです。
Tokyo, JP (HND) Sapporo, JP (CTS)
Sapporo, JP (CTS)Fukuoka, JP (FUK)
出発時に羽田空港のANAスイートラウンジでくつろいだ後、新千歳行きのフライトに搭乗。新千歳では、乗り継ぎ時間が4時間45分あり、昼食時間にもかかっていたので、空港内で北海道を満喫する寿司とソフトクリームを味わい、最後に新千歳空港のANAスイートラウンジでもくつろげました。
航空券2 福岡 → 伊丹 → 那覇 5,500マイル
福岡から直接沖縄に向かうのが一般的なルートですが、そのまま向かってしまうと、伊丹空港のANAスイートラウンジが利用できないので、何とか、伊丹経由を探しました。
羽田から新千歳経由で福岡に到着した後、福岡に宿泊し、翌日、伊丹経由で那覇に向かうフライトもありましたが、乗継時間が悪かったため、その日のうちに伊丹に移動し、大阪で1泊してから那覇に向かうフライトで予約しました。
特典旅行の予約では、いろいろな乗り継ぎの選択肢が表示されますが、乗り継ぎは24時間以内のルールがあります。逆に言えば、24時間以内の乗継時間であれば、乗継地で観光することもできるということ。フライトの選び方によっては、経由地も楽しめるというおまけがついてきます。
Fukuoka, JP (FUK) Osaka, JP (ITM)
Osaka, JP (ITM) Okinawa, JP (OKA)
伊丹の到着は20:30と夜遅い時間ですが、次の日はホテルで朝食をゆっくりいただき、伊丹空港でもANAスイートラウンジが楽しめるよう11:00のフライトで那覇に向かうスケジュールにしました。
航空券3 那覇 → 羽田 9,000マイル
最後は、那覇から羽田に戻るフライトです。このフライトでも経由地の選択肢はバラエティに富んでいましたが、沖縄で目いっぱい遊んだ後ですので、直行便で帰ることにしました。最後に那覇空港にあるANAスイートラウンジを満喫して、日本国内にあるANAスイートラウンジのすべて制覇となりました。
Okinawa, JP (OKA) Tokyo, JP (HND)
検索途中で見つけた面白いルート
今回の旅行予約で検索をしている途中見つけた面白いルートを紹介します。
羽田 → 伊丹(札幌経由)
羽田 大阪までのフライトは片道5,500マイルで予約できる短距離路線。大阪に行くのになぜか北に向かって新千歳経由で札幌で1泊する乗継ルートが出てきました。ルートが短いからマイル数も少ないと思うのですが、遠い経由地が選ばれてしまうのが不思議です。
19時半過ぎに新千歳に到着、1泊して翌日の昼に伊丹に向かう乗継。この組み合わせなら、札幌で夕食をいただき、午前中少しだけなら観光することもできます。
羽田 → 伊丹 (石垣経由)
さらに検索を進めてみると、いろいろな経由地の選択がありましたが、大阪に行くのに日本の南端に近い石垣経由というルートも検索されました。相当の遠回りです。
残念ながら、石垣での乗り継ぎが2時間と短時間ですので、石垣島観光は難しいのですが、食事やお土産もの選びくらいなら楽しめるのではないかと思います。
最後に
有償航空券で予約する場合、直行便と経由便では価格が異なり経由便の方が高くなってしまいます。国内旅行をするときに、わざわざ遠回りしていく方も少ないと思いますので、直行便で安く手配するのはリーズナブルではあります。今回のように、日本各地の空港を経由したいという特殊(?)なニーズがある時には、マイルを使った特典旅行が威力を発揮します。
今回はANAスイートラウンジがある比較的大きな空港を経由する航空券を予約しましたが、検索の途中では、「なぜこの経由地?」と思うような、笑えるほど遠回りのルートもちらほら出てきました。東京から福岡に行くのに、新千歳や函館、仙台を経由したり、福岡から沖縄に行くのに羽田を経由したりと、想像できない選択肢が提示されますので、時間のある時にいろいろ試してみるのは面白いと思います。
旅行に出かける時に最短ルートを選ばないということは、環境に優しくないことであり、あまりお勧めできることではありませんが、乗り物に乗ること自体を楽しむ旅行であれば・・・と考えています。
日頃、面白いルート探しをしておいて、休暇が取れた時に行ってみるのは楽しいもの。特にコロナ禍で海外渡航が難しい状態が続いていますので、感染拡大がおさまった頃に日本国内旅行を楽しむのがいいかもしれません。時間のある時に、引き続きトライしてみるつもりです。
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