小布施旅行の最終日、長野に戻り善光寺参り、帰り道に参道にある「竹風堂」で栗のお菓子を楽しみました。
参道を歩いていて最初に目についたのがこの看板。「ここにも竹風堂があるんだ。」と夫婦で会話。
長野に来るたび、長野駅周辺から歩いて善光寺へ行っているので、何度もお店の前を通っているはずですが、長野駅に近い場所にあるお店の存在は気が付いていたものの、参道の途中にあるこちらのお店には全く気が付いていませんでした。
お店の前にはメニューサンプル、昔懐かしい、デパートのお好み食堂のようです。こちら店舗では、1階はお菓子などの販売、2階は喫茶で営業されているほか、店頭ではマロンソフトクリームのテイクアウトもやっています。
看板を見たら入店したくなるもの、2階の喫茶スペースでひと休みしていくことにしました。
2階の喫茶は非常にゆったりした空間、のんびり甘味を楽しめます。
2階にもメニューサンプルがあります。新しいお店ですが、懐かしい雰囲気。
竹風堂の名物は、「栗強飯(くりおこわ)」。紅鱒の甘露煮が付く「山家定食」を召し上がる方が多いような気がします。この直前にお昼ごはんを食べたばかりでしたので、甘味に。
もうひとつの名物は「栗あんしるこ」、おこわとともに自慢の栗を使ったメニューです。「栗あんしるこ」は栗の実を使った贅沢なおしるこ、これも美味しそう。見本を一通り眺めた後、テーブルに案内されました。
テーブルの上には、「ようこそ」の文字。
テーブルの脇にはガラスケースがあり、中には、栗をモチーフにした工芸品が飾られています。私たち夫婦のテーブルの脇には、栗の形をした小物入れ、
こちらは、イガに入った栗、興味を引くものがいろいろです。
お茶とおしぼりが供され、メニューを見ながらオーダーします。
夫は最初から「栗あんみつ」にすると決めていた様子、メニューを見た上で、抹茶アイスクリームが乗った「クリーム栗あんみつ」をチョイス。
妻は、栗尽くしを楽しみたく、「栗あんしるこ」に決めて注文。
お茶を飲みながら夫と話しをしていると、注文の品が運ばれてきました。
■ クリーム栗あんみつ(抹茶アイス)(792円)
写真の通りのあんみつ。栗あんがたっぷり入っています。
スプーンには「栗あんみつ」のご案内。栗あんは国内産の栗だけを使って自家仕込みしたものとのこと。
「クリーム栗あんみつ」はアイスクリームの種類をバニラ、抹茶から選べます。夫は、抹茶でを選びました。
あんみつは、寒天、塩豆の上にシロップ漬けのミカン、黄桃、パイナップル、チェリーのほか、バナナと求肥の乗っているもの、そして、栗あんと栗の甘露煮が飾られています。
栗あんはきんとんのようになめらか、甘みがしっかりとついています。寒天には栗の風味が効いた蜜がすでにかかっており、全体が栗の風味。時折感じる、塩豆の塩気とフルーツの酸味、そして抹茶の効いたアイスクリームがアクセント、口の中の甘さをリセットしてくれます。
さすが栗にこだわられたあんみつと思いました。
■ 栗あんしるこ(583円)
妻はもうひとつの名物「栗あんしるこ」にしました。
栗のみを原料に作られた贅沢なおしるこ、甘味処でも扱うお店は少ないもの。製法を読むと丁寧に作られているのが伝わってきます。
添えられているのは、紫蘇の実(穂紫蘇)の塩漬け。香り立つ塩辛い漬物、甘い栗あんをいただく途中でつまむと、改めて栗あんの風味が感じられるようになるもの、後でいただきましょう。
お椀のふたをとると、やきもちの香ばしい香りが立ち込めました。
とろりとしたおしるこの中に香ばしく焼き上げられたお餅が2つ入ったシンプルなもの、おしるこは栗と甘みのみがストレートに感じられます。おしるこはとろりとしていて熱々、こちらも甘みがしっかりとついています。
甘みが少々強めゆえ、食べ進むにつれ栗の美味しさも感じにくくなるので、途中、紫蘇の実で塩気を取りつつ、最後まで美味しく味わいました。
栗の下ごしらえの大変さを考えると、栗のみを使った栗あんやおしるこはとても贅沢な一品、栗の名産地で栗を味わえるのはとても幸せなことと思いました。
栗あんのあんみつが食べられるお店は小布施を中心に長野に複数ありますので、食べ比べしてみたいと思いつつほかの甘味に目が行き・・・なかなか実現できていません。来年以降の宿題です。
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