フルーツの美味しい季節に行きたくなるのは大きなフルーツパフェで有名な「果実園」。夫が大のフルーツ好きということもあり、目黒の本店、東京駅、新宿と各地の「果実園」に出かけフルーツ盛りだくさんのケーキやパフェなどのスイーツを楽しんでいます。
10月に入った週末、代々木からの帰り道に新宿のお店の前を通ると、美味しそうな「フルーツパラダス」のポスターが目に留まりました。「果実園」は旬のフルーツをふんだんに使ったメニューが自慢のお店、お店の看板商品である「フルーツの盛り合わせ」や「フルーツサンド」、フルーツ中心の「パフェ」などが写真入りで紹介されているもの。
いくつかのパフェ写真の中に「マロンパフェ」があるのを見つけて目が釘付け。休日の午後であるにもかかわらず、行列がなかったので、「寄っていく?」と即決。
フルーツの美味しさに定評があるお店、多くのお客さんはフルーツを求めて来店されていると思いますが、そんなお店で「マロンパフェ」とは意外。栗好きの妻は「マロンパフェ」、フルーツ好きの夫はフルーツの「パフェ」と、そのままお店の中に吸い込まれました。
コロナ禍以来、観光客の数が少なくなり、ずいぶん入店しやすくなりましたが、以前は、休日の午後となれば、階段の上まで連なる行列ができることもしばしば。今の状態は信じられない静けさです。
階段を下りてみると、そうはいっても、数組のお客さんが待っている状況。レジ横に置かれているウエイティングリストを見ると5組待ち。新宿店は席数が多いのでさほど待たずに入店できそうと、待ってみることにしました。
順番が来るまでの間、ショーケースの中のズコットやタルトを見ていると、「ケーキもいいかなあ」と、パフェを食べる気持ちが少し揺れてきました。
真っ先に目に留まったのは、「シャインマスカットとナガノパープルのタルト」4,000円。4号このcmサイズのタルトなら、半分に分けて夫婦で食べきれるので、これもよさそう。
中にたっぷりのフルーツが入ったズコットも種類豊富。切り口を見るとフルーツがぎっしり詰まっているのがわかるもの。フルーツもケーキも楽しめるとあって、人気があります。
ひととおり冷蔵ケースの中のケーキ類を見て、心に決めました。
店頭では、フルーツの販売も行っています。この時期は艶やかなぶどうが中心、あまりお見掛けしない立派なぶどうが並んでいました。
特に美味しそうだったのは、皮もそもまま食べられるマスカット系のぶどう。
ピッテロビアンコの大房が2,800円
シャインマスカットが4,000円といずれもとても高価。瑞々しい大粒のぶどうは美味しそうですが、お値段を考えると躊躇してしまいます。
店内の商品を見ていると、5分ほどで順番がやってきて、席に案内してもらえました。
席に着くと、早速写真入りのメニューを見比べながら何をいただくか、再検討。妻が決めていたマロンパフェも写真メニューの中央にあります。
茶色い栗が中心なので、他のお料理に比べると華やかさはありませんが、栗がたくさん乗った栗ばかりのパフェは美味しそうです。
夫は旬のお勧めフルーツを見ながら、迷い始めました。
10月は、瀬戸ジャイアンツマスカット、ピッテロビアンコ、シャインマスカット、ナガノパープルとぶどうの最盛期。そのほか、梨、柿、デコポン、いちじく、マンゴーなどのフルーツがお薦めの様子。自家製のアイスクリームは、かぼちゃとマロンがあるようで、秋らしいアイスクリームも魅力的。
5分ほど迷って・・・決めました。
■ キセツパフェ(1,800円)
夫は季節のフルーツ満載のパフェをオーダーしました。乗っていたフルーツは、シャインマスカット、マンゴー、柿、デコポン、りんご、ブルーベリー、ラズベリー、いちごと、メニューになかった種類も載っています。
飾り切りをしているフルーツがとても華やか、パフェを反対側から見ると、また違ったパフェに見えるのが不思議。こちら側は、オレンジ色尽くしです。
パフェグラスの中にはぎっしりフルーツが入っていて、コーンフレーク等のかさ増しは一切ありません。
上から順番に崩さないようにいただいていきました。
マンゴーや柿は完熟、口の中ですっと溶けるような状態、デコポンも含めてとても甘くて美味しいものばかり。パフェの中心部は、巨峰シャーベットとマロンアイスクリームの組み合わせ。甘いものと少し酸味のあるさっぱり系のシャーベットがバランスよく、美味しく食べ進められます。
写真を見ているだけでは気が付かなかったのですが、とにかく大きいパフェで食べ応えあり、中央のシャーベットやアイスクリームもワンスクープ以上入っているのではと思うほどのボリューム、妻も少し分けてもらって楽しみました。
■ マロンパフェ(1,400円)
お待ちかねのパフェです。茶色の渋皮煮と黄色の甘露煮の栗が乗って、マロンクリームもたっぷり絞られています。
反対側にはいちごが花びらのように飾られていて、華やかさもあります。
グラスの土台部分には、ブルーベリーにいちご、そして、砕いた栗も見えます。
早速上からいただいてみると、マロンペーストの下には、生クリーム、そして、マロンとバニラのアイスクリームが山のように盛られています。いちごと一緒にいただくと、いちごのほのかな酸味がいいアクセント、美味しい組み合わせです。
食べ始めると、たっぷりのマロンペーストとアイスクリームに、栗と相当の食べ応えがあることに気が付きました。写真では伝わりにくいのですが、いちごも栗も普通サイズを大きく上回る大きなもの、このパフェは相当の大きさなのです。
特に美味しかったのは、栗の渋皮煮。渋皮煮と言っても、甘みが付いていない、栗そのものの味わいを楽しめるもの。マロンペーストやアイスクリームと一緒にいただくと、ほっくりしとした栗の味わいがよく、とても美味しい!大きさといい、美味しさといい、とても驚きました。
栗好きの妻も半分くらい食べ進むと胸がいっぱいになってきて・・・夫におすそ分け。大きな栗を3個ほど食べてもらいましたが、それでも食べきるのが難しいかなと思うほど。ここまで栗をいただいたのは初めて、栗尽くしのパフェに大満足でした。
「果実園」はフルーツが美味しいお店ですが、栗を使った「マロンパフェ」もお勧めできるもの、栗好きの方にはぜひ召し上がっていただきたいパフェと思いました。長いこと「果実園」に伺っていますが、「マロンパフェ」があることも、そして、ここまで栗尽くしであることも今回初めて知りました。栗の美味しい時期に、再訪したいと思っています。
新宿店に伺った翌週末、目黒店へ出かけ「マロンパフェ」をいただいてたほか、果実園でいただいたものを別記事で紹介しています。
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