2020年秋・小布施堂「朱雀モンブラン」と「モンブラン」の食べ比べ~銀座三越で期間限定の実演販売

モンブラン

2020年8月26日から1週間、期間限定で銀座三越に「小布施堂」が出店、「朱雀モンブラン」の実演販売が行われると知り、この週末、銀座に出かけ買ってきました。

販売は10時と15時の2回、各回120個限定とのこと。平日は夕方まで商品があったようですが、休日は買いに来る方も多いだろうと、10時の開店に行ってみました。10分ほど前に到着すると、入口付近は人がまばら、コロナの影響もあるのか、人出は少な目にように見えました。

時間通りに開店すると、私たち夫婦の前にいらしていたお客さん数組は、皆さん地下2階の食料品売り場へ向かわれ・・・そのまま小布施堂の販売場所へ移動して行きました。この週末は他のお店でも限定販売のお品があったようですが、開店前に待っていたお客さんの大半が小布施堂を目的にしたお客さんだったようです。

お客さんはスタッフの案内で静かに整列、順番にお店の前に移動し、購入していきます。

並んでいる途中で配布されたのがこの整理券、10時からの販売分120個を管理するためのものと思います。1人2個まで購入できるとのこと、購入する個数分の整理券をもらいました。

今回の催事の目玉は「朱雀モンブラン」の「実演」販売。職人さんが会場にいらして、実際に「朱雀モンブラン」を作るというもの。どんな風に作るのか目の前で見ることができます。

私たち夫婦の順番は6組目、10分ほどで実演販売のブースでの前に到着。

「朱雀モンブラン」の仕上げが目の前で行われています。

タルト台にスポンジや生クリームがセットされている土台部分はすでに作られた状態で会場に持ち込まれ、会場では、栗あんを絞り出すところの実演をされていました。

職人さん2人がかりで、「朱雀モンブラン」が仕上げられてきます。栗あんは、モンブラン用の口金を使っているのかと思っていましたが、小田巻を使って絞りだしてデコレーションする方法、実演を見て初めて知りました。和菓子のお店だからでしょうね。

絞り出したばかりの時には、底部分にばらつきがある状態。この後、スパチュラを使って丁寧に整えられ・・・

見慣れた「朱雀モンブラン」の形に整形されました。これで完成で、販売用パッケージに入れられ、冷蔵ケースに並べられました。

職人さんの実演に見とれていると列が進み、冷蔵ケースの前へ。

この日販売されていた生菓子は、実演していた「朱雀モンブラン」のほか、

洋風に仕上げた「モンブラン」の2種類。そのほか、日持ちのする栗鹿ノ子や水羊羹、焼き菓子もおかれていました。

先日小布施堂が経営する宿「桝一客殿」に宿泊した時のお茶菓子だった「水栗羊羹」がありました。夏には水羊羹!ですね。

「桝一客殿」に宿泊した時に様子は、別の記事で紹介しています。↓

栗のどら焼き、タルト、ケーキ・・・魅力的なものばかりですが、今回の目的はモンブラン。2種類のモンブランを食べ比べしようと「朱雀モンブラン」1個と「モンブラン」2個を買って帰りました。

右が「朱雀モンブラン」(1,728円)、左が「モンブラン」(601円)です。

大きさを比べようと並べてみたところ、朱雀の方が2倍ほどの大きいように見えます。写真で本物の色合いを表現するのが難しいのですが、「朱雀モンブラン」は茶色が濃く、「モンブラン」は薄い茶色の色合いに見えます。

■ 朱雀モンブラン

丸いボール型、マロンクリームがきれいに絞りだされています。

真上から見ると、そのきれいに揃っているのがよくわかります。ところどころ、茶色い粒が見えますが、渋皮の一部なのかと思います。

断面の様子です。タルト生地の上にカスタードクリーム、スポンジ、栗あん、生クリームが重ねられ、トップには栗あんがたっぷり絞られています。栗の渋皮煮とカシスが入っているのですが、分量はわずか、特にカシスがさらに少なくなっていて、栗を楽しむお味になっているような気がします。

栗あんは、例年通り栗の風味が強いあん、混ぜ物が少なく、栗そのものをいただいていると感じるもの。全体に甘みが少なく、栗を活かしているのがよく伝わってきます。

■ モンブラン

モンブランはカップに入って提供されています。

こちらも栗あんの絞りがきれい、見とれてしまいました。栗の色合いは「朱雀モンブラン」に比べて少し色が薄い(白っぽい)ように感じます。


モンブランの断面を見ると、スポンジケーキの台の上に生クリーム、そしてトップに栗あんが絞られています。

土台のスポンジも生クリームもとても柔らかく、栗あんの重みでつぶれてしまうそうなくらい。カップに入った状態で提供しているのは、崩れやすいからなのだと思いました。

生クリームは少し甘みを付けたものでミルキーなお味、そして栗あんも「朱雀モンブラン」よりもさらに滑らか、ケーキとして考えるのであれば、「モンブラン」の方がよりモンブランらしいお味がします。「朱雀モンブラン」が和菓子に近く、栗そのものを味わうモンブラン、そして「モンブラン」はまさに洋菓子のモンブラン、洋菓子らしさを求める方には「モンブラン」のほうが好まれるものと思います。

いずれも栗の味を楽しめるものでモンブラン好きの方にはお勧め、さすが栗の産地の老舗のお品と思いました。

今回の銀座三越は期間限定の出店で2020年9月1日までですが、その後、2020年9月2日~8日まで日本橋三越でも催事が開催されます。日本橋三越地下1階「自遊庵イートインスペース」で、その場で仕上げた「朱雀モンブラン」や、「モンブラン」、「栗アイス」がいただける他、テイクアウトでの販売が行われると、小布施堂のホームページに案内が出ていました。

そのほか、東京では、伊勢丹本店(新宿)に小布施堂が出店されており、例年栗のシーズンの9月から翌年3月まで「朱雀モンブラン」を販売しています。また食べたくなったら新宿に行こうと思っています。

秋は栗が美味しい楽しい季節、今年も栗菓子を満喫したいですね。

 

【2020/11追記】
新宿の伊勢丹本店に出店している「小布施堂」に出かけ、2020年秋2回目の「朱雀モンブラン」を楽しみました。別のブログ記事で紹介しています。↓

2019年栗の季節に伊勢丹本店で購入した「朱雀モンブラン」のブログ記事はこちら↓

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