2023年も9月に入り栗の収穫時期を迎え、その年の新栗で作られる小布施堂「栗の点心 朱雀」の提供も9月6日より始まりました。
今年も新栗の栗菓子を扱う初日「朱雀開き」にいただく機会に恵まれ、今年の栗を楽しんできました。
栗好きの方にとって「朱雀」は特別なお菓子、以前は早朝から整理券を求めて行列ができていましたが、コロナ禍以降は、「事前予約制」の運営となり、チケットペイで予約が必要になりました。「朱雀」の取り扱い期間や予約方法などは、小布施堂のホームページに詳細が記載されています。
コロナ禍も落ち着いた2023年は一部当日券の発売もされるなど、昨年までとは微妙に運営方法の変更がされています。予約方法など詳細は別記事で紹介しています。↓
「朱雀」の提供は「事前予約制」となっていますが、各回の開始時間前には、小布施堂入り口付近に行列ができます。「朱雀開き」の日は平日でしたが、初日にと多くのお客さんが詰めかけていました。
わが家は、今年も幸運なことに朱雀開きの時期に桝一客殿に宿泊予約が取れ、宿泊者特典で本宅の2階でいただきました。
本宅は、小布施堂の敷地内、中庭に面して建っています。左側の日本家屋が「本宅」です。
中庭のテント席は、一般予約で予約ができる中庭席。オープンエアの中庭に日よけテントが設置され、ベンチテーブルが並んでいます。昨年まではテーブルの座席の間にはアクリル板が置かれていましたが、今年はなく、すっきりしていました。
「朱雀」をいただくには、通常、チケットペイでの予約が必要ですが、桝一客殿の宿泊者は、特典として事前予約しなくとも本宅2階で「朱雀」をいただくことができます。「朱雀」提供期間に宿泊する場合、希望があれば、チェックイン時に希望の時間を伝えて予約を入れることができます。
チェックイン日に「朱雀」をいただきたい場合は、チェックイン前でも利用可能、先に桝一客殿に出向き、その旨スタッフに申し出ると、空き状況を確認の上、座席を用意してもらえます。
「朱雀」の予約可能な時間帯は、9:00~14:00までの30分おき、「朱雀」提供期間中、桝一客殿は常に満室ですが、本宅2階には4つでテーブルがあり、ほかのお客さんの希望時間とかぶって予約できなかったことはありません。(ほぼ、毎回貸し切りです。)
本宅2階は、3間続く大きなお部屋、窓の外には邸宅内の日本庭園が眺められます。
とても暑い日でしたが、開け広げられた窓からは涼しい風が入ってとても気持ちの良い空間です。
テーブルに座ると、見えるのが雁田山、小布施堂の生菓子「雁の山」のモデルとなった山が眺められます。
景色を眺めながらくつろいでいると、「朱雀」が運ばれてきました。
2023年の新栗で作られた「朱雀」です。ことのほか、白く見えます。
「朱雀」提供初日は「祝 朱雀開き」として、お祝いの栗ようかんが添えられています。(なお、同様に、「朱雀」提供最終日には、御礼として「御礼 朱雀納め」の栗ようかんが添えられる聞きました。)
お盆の上には、そのほか、「奉書栗」も添えられ、お味見できるようになっていました。「奉書栗」も栗そのものを楽しめるお菓子、ようかんほど甘くなく、栗感満点のお菓子です。
偶然かもしれませんが、運ばれてきた今年の「朱雀」はとても大きく、大盤振る舞いされているように見えます。
細く絞られたそうめんのような形状の栗、新栗を蒸して裏ごし絞りだしたもの、栗本来の味を楽しめるもの。今年の栗は特にほくほくした食感、一口目に少し多めに口に入れてしまったら、少々むせてしまうほどでした。
最初は栗そのものを味わい、途中で、中心にある栗あんの甘さを加えながらいただくと、至福の時間。甘みを調整しながら味わえる栗は、とても贅沢です。
一緒に供される香ばしいほうじ茶で口の中を湿らせながら、大きな「朱雀」の山をいただき、栗の味わいを楽しみました。
ほくほくした栗をを味わうと今年の栗菓子も楽しみになってきました。今年も「朱雀」をいただく機会があったことに感謝したいと思いました。
小布施の街中を散策し、栗畑の様子も見てきました。例年、「朱雀開き」の時期には、いががぱかっと割れた栗を見るのですが、今年はまだ青々としたまま。わずかに茶色に色づいたいがを見つけましたが、まだまだの状態。
栗は暑さがひと段落して涼しくなると茶色になって収穫の時期を迎えると聞きます。今年はまだ猛暑が続いていますので、栗もまだ秋を感じていないのかもしれません。
9月の中津川・小布施旅行記は、順次ブログに掲載していく予定です。
昨年までの「朱雀」や小布施旅行の様子は以前のブログ記事で紹介していますので、よろしかったらご覧ください。↓
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